【巻頭エッセイ】

「主役は草の根草莽」

                 日本文化チャンネル桜代表 水島 総

二月二日、東京日比谷公会堂で行われた「頑張れ日本!全国行動委員会」
結成大会と総決起集会は、二千六百名以上の草の根(草莽)の民が集まり、
憂国の熱気溢れる大集会となった。
日比谷公会堂の事務の人の話によれば、ここ十年でこんなに人が集まった
ことは無かったそうである。

チャンネル桜の番組で、「今回だけは無理をしても、是非、おいでいただき
たい」と、私は繰り返し呼びかけて来た。
平日の火曜日という日の集会であり、皆さんがどれだけ来ていただけるか
正直、心配だった。
しかし、それは杞憂に終わった。
 
「社長、無理して来ましたよ」と笑顔で話しかけてくれた人々が、何と多かった
ことか。
沖縄から、北海道から、九州から、四国から、東北から、北陸から、日本中
から、多くの草莽の皆さんが馳せ参じてくれた。
皆さんと握手をしながら、胸が熱くなり「ありがとうございました」の言葉が
詰まり声がかすれた。

今、この日本に、共に生まれて育ち、この時代、この時間を共に生き、祖国の
危機を憂いて集まった二千六百以上の日本草莽の民である。
若い人も老いた人もいた。
この先、もうお会いできるかどうか分からない、文字通り、一期一会の出会いと
して、全国の同志の握手から伝わって来る体温や力強さが骨身にしみた。
 
大会運営の為に、チャンネル桜二千人委員会有志の会を中心にした五十人
以上のボランティアの皆さんが朝早くから集まってくれたが、大会開会前の打ち
合わせで、私は皆さんにお話しした。

「今日は、元首相をはじめとする政治家の皆さんや文化人、ジャーナリストが
 登壇します。皆さん、それぞれ立派な方たちです。しかし、本日の主役は彼ら
 ではありません。全国から駆けつけてくれる草の根、日本草莽の皆さんが
 主役です。だから、単なる政治集会の運営という形ではなく、お互いに心と
 心が通じ合う、心から心へ届くような、暖かな人情や情熱が伝わるような応対
 や出会いの集会を心がけましょう」

この言葉は、大会の途中でも会場の皆さんに再度お話しした。

政治家や文化人に頼り、お願いし、陳情するのではない、新たな日本草莽運動
の誕生がこの日の主な目的だったからである。

自立した草の根、草莽の民が決起してこそ、全国地方から中央に「攻め上って」
こそ、戦後日本の悪弊を打破し、誇りと道義に満ちた独立不羈の国家日本が
視界に入って来る。

田母神俊雄前航空幕僚長も、会長就任を「私でよければ」と快くお引き受けいた
だいた。
田母神氏の憂国の情と日本再生への志は本物である。

全国から結集した二千六百の草の根草莽の噴出するような憂国の情は、登壇
する人々を驚かせ、感動させた。
いい加減でおざなりの演説でもしたら、会場を叩き出されかねない熱気があった。
後日、平沼赳夫氏から電話をいただき、この大会への賛辞と御礼の言葉をいた
だいた。
 
今、絶望的とも言える我が国の政治的、精神的危機の中にあって、もしかしたら、
日本草莽が本当に祖国日本を変えるかもしれない、救うかもしれない、そんな
微かな希望を抱かせてくれた「頑張れ日本!全国行動委員会」結成大会であった。

戦いはこれからである。
日本人と日本草莽の性根を据えた戦いがこれから始まる。

以下、大会当日に採択された決議文全文を掲載する。
願わくば、祖国日本の為に、共に「草莽崛起」せんことを。


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 ─ 決議文 ─

 今、私たちの生まれ育った日本は危機に陥っている。経済は疲弊し、人心は
荒れ果て、偽善と金権腐敗が政権中枢にはびこり、他国に従属して恥じない
政治家たちが国家権力を握り、亡国への道を歩んでいる。
 わずかに頼むに足る政治家は少数派として圧迫され、苦闘を続けている。
 社会の不正や道義を糺すべきマスメディアも、今や戦後日本の物質主義の
風潮に染まり、外国勢力の影響を受けて、その役割を放棄し、亡国の道先案内
人と化している。

 差し迫る日本の危機の本質は、単なる政治的経済的軍事的な危機ではない。
それは世界最古の国日本の国柄を消滅させかねない日本人の「心の危機」で
あり、「魂の危機」である。

 明治維新の志士久坂玄瑞は、師吉田松陰の言葉を借りて、次のように述べて
いる。
 『つひに諸侯恃むに足らず、公卿恃むに足らず、草莽の志士を糾合、義挙の
  外にはとても策これ無きことと、私共同志申し合せ居り候ことに御座候。
  失敬ながら、尊藩も弊藩も滅亡しても大義なれば苦しからず』
 つまり、現在に当てはめれば、「これまでの戦後を担ってきた政治家も財界人
も、もはや頼むに足らない、この上は、草の根(草莽)国民の義挙の他には、もは
や日本を救う手立てはない、そのように我等同志は申し合わせ、決意した。日本
再生の大義の為ならば、あらゆる戦後日本の仕組みを解体、消滅させてもかま
わないという覚悟である」とのまさに「草莽崛起」の決意を示した文章である。
 
 天皇陛下は、御即位二十年の国民祝典において、
「日本人が戦後の荒廃から非常に努力して、今日を築いてきたことに思いを致し、
 今後、皆が協力して、力を尽くし、良い社会を築いていくことを願っています」
という御言葉を国民に賜られた。
 
 私たちは、今、この御言葉に応えようと決意した。

 世界最古の国日本の伝統文化を尊重し、それを築いて来た祖先への責任と、
これから生まれ育っていく子孫たちへの責任を、担おうと決意したのである。
 誇りと優しさと勇気に満ちた、本来の日本人の心を取り戻そうと決意したので
ある。
 
 草の根(草莽)日本国民として、今、何を為すべきかを考えた結論は、「頑張れ
日本!全国行動委員会」の結成だった。保守の立場に立った政治勢力の結集を
見据え、機動的な国民運動を展開する全国規模の大衆組織が不可欠だと判断
したからである。

 日本を解体しようとする政治勢力に対して、私たちは、政治、経済、教育等、
あらゆる分野において、真正面から対決し、同時に、国家観や大局観を備える
毅然とした保守の立場の政治家や自治体首長を応援し、その結集を目指して
いく。
 また、これからの日本を担う若い政治家を全国草莽の手によって育てていく
こと、これらを「頑張れ日本運動」として全国規模で展開していく。

 政治や経済、教育、外交防衛など課題は山積しているが、とりわけ急務の課題
として、日本国民固有の権利である選挙権を在日外国人に与える外国人地方参
政権は、国家の主権や独立を脅かしかねない日本解体法案として、私たちは
断固とした外国人参政権法案阻止の戦いを全国展開する。同法案を推進しようと
する政治家に対しては、あらゆる手段を用いて、七月の参院選落選を目指す運動
を展開する。

 日本再生の大義を実現するためには、あらゆる日本保守勢力の結集が不可欠
であり、今後、政界がどのように離合集散しても、私たちは一貫して保守政治家を
応援し、その結集を目指し、政界の混迷状態を打破し、克服する強力な国民行動
組織にしていく。

 大義実現の為に、私たちは様々な保守愛国団体とも協力し合い、大同団結し、
あらゆる分野で「日本」と「日本人」を主語とした日本再生「頑張れ日本」国民運動
を展開していく。

 今、一刻の猶予無き日本の危機にあって、私達は、祖国日本に何をしてもらえる
かを願う戦後日本人から、日本に何が出来るかを考える草の根(草莽)日本国民
に変わる決意をした。
 祖国日本は、今、疲弊し、崩壊し始め、草莽の力を求めている。
 私たちの祖国が、今、私たち日本草莽の「草莽崛起」を求めている。
 
 私たち草莽は、小さな石ころのような存在かもしれない。しかし、その石ころを
洗い、磨き上げ、石ころ同士をぶつけ合わせれば、火花が生まれる。火花は
燎火(かがりび)となって山野を焼き尽くし、世界を変える力となるのである。

 「頑張れ日本」運動は、日本草莽によるかがり火を生み出す「草莽崛起」運動
である。

 祖国日本の為に、どんな力でもいい、何か行動しようとする思いと志を抱く
草の根国民は、どうか「頑張れ日本」運動に起ち上がってほしい。

 全国の日本草莽(草の根)は、草莽崛起せよ!
 全国の日本草莽は「頑張れ日本!全国行動委員会」に結集し、起ち上がれ!
 全国の日本草莽は、それぞれの地方組織「頑張れ日本地方委員会」を結成し、
                                地方から中央へ攻め上れ!


             頑張れ日本!全国行動委員会   会長 田母神俊雄
                                     幹事長 水島 総
                                  事務局長 松浦芳子
             草莽全国地方議員の会         代表 松浦芳子
             チャンネル桜二千人委員会有志の会 代表 上田典彦

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