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私的日米同盟論

Minerva梟 2003-12-16 11:35:28 No.7484
イラク出兵に関し,国論が割れている。
反対派に三種ある。

第1は,隣国シナ,朝鮮などの先兵として,日本の軍備(自衛隊)そのものに反対する人々(反1)。この人々は,シナのチベット侵略や,核保有には反対しない。
ここでは,これを『反1』と名付ける。反とは反対の頭文字。

第2は,非武装中立政策が,日本の独立と平和を維持する手段として現実的に可能だと信じている「空想的平和主義者」の人々(反2)。
この人々は,平和憲法を守ることを熱く語り,シナ,朝鮮の先兵グループにうまく利用されている。
キリスト教平和主義者や某仏教系宗教の信者に,このような「ナイーブな理想主義者」が多いと聞く。(小生の女房も,結婚したての30年前は,漠然とした「キリスト教平和主義者」であったので,この種の人間のナイーブさはよく分かっている。)
以上,2種類の反対派は,論外であるので,これ以上ここでは言及しない。

第3の反対派は,次のような人々(反3)である。
彼らは,『国家が独立と尊厳を維持するには,自己完結型の十分な軍備を整えなければならない。』と思っている。
『日本が,真の自主独立国家として自立していくには,米国追随に見える現在の外交政策は恥辱である。大義なき米国のイラク侵攻に呼応して,日本軍を出兵するのは米国従属政策だ。』と怒っている。
この人々(反3)は,しばしば,勢い余って,日米同盟堅持派を「ポチ」などと呼ぶ。

この第3のグループをよく見ると,また,二つに分かれている。
ひとつは,国際政治の力学構造を,白色人対黄色人の対立としてとらえ,日本はアジアの一員として,シナ,朝鮮,台湾,東南アジアの諸国とスクラムを組み,欧米勢力に対抗していくべきだと考える人々(反3−イ)。
この人々は,イラク派兵に反対なだけではなく,基本的に米国とは距離を置くべきだと主張する。

もう一つは,日本は,地理的には,アジアに位置しているが,隣国シナや朝鮮は,潜在的な仮想敵国であるが,アメリカにも警戒して行かなければならないと考える人々(反3−ロ)。


次に,イラク派兵賛成派も3種類に分類できる。
第1は,ア
続き Minerva梟 2003-12-16 11:38:22 No.7485
次に,イラク派兵賛成派も3種類に分類できる。
第1は,アメリカ民主主義と自由経済は人類の理想であり,これを世界に広めることが,世界平和実現と,世界的自由経済市場実現への道だと信じている人々(賛1)。
この人々は,アジアにおける米軍事力を補完するため,日本が必要最小限の軍備を整えることが必要だと考えている。
国際経済人にこのタイプが多い。『日本が経済的に繁栄していれば,日本国家の自主性などには,あまりこだわらなくても良いのではないか。今のままで,良いのではないか。』などと考える傾向がある。
このグループの人々は,米国のイラク侵攻は,テロ撲滅の大義に基づくものと考えている。あるいは,あまり,大義などというややこしいことを考えず,ひたすら経済計算を考えている。

第2が,海洋国家日本は,地政学的に常にシーパワーと結ぶべきだと考える人々(賛2)。ここで,シーパワーとは,アングロ・サクソン勢力を指す。
『国際政治は,依然としてジョン・ロックのいう弱肉強食の側面があり,その力学構造を現実的に見据え,日本は基本的に米英と共同歩調を取るべきだ。』と主張する。
戦争の大義については,『そもそも「正義の戦争」というものはレトリックであり,戦争とは,ある均衡から,別の均衡への必然的移行過程である。』と割り切る人も多い。

第3のグループの人々(賛3)はこう考える。
『日本は,世界に類を見ない独特の国体を有する国である。アジアに位置しながらアジアではない。
かつて,西力東漸の過程で,シナがアヘン戦争に屈し,東南アジアは欧米の植民地になった。
我々の先輩の中には,日本は黄色人種だから,アジアが一丸となって欧米に対抗しようという空想的アジア主義(石原莞爾にみる五族協和思想がその例)に陥り,挫折した者も多い。
しかし,日本はアジアの一員などではない。日本は,希有の国体をもつ国である。
もう,先輩たちの錯誤は繰り返さない。

アジアの中で孤立する日本にとって,当面(これから30年?)の脅威は,シナであり,その文化的属国朝鮮である。

日本は,台湾の独立を支援し,朝鮮を分断したままにおき,シナの一層の腐敗と国内の矛盾激化を促すことで,隣国の脅威が高まらぬよう腐心すべきである。

アメリカの持つ文化価値には危険な要素がある(金融資本
続き Minerva梟 2003-12-16 11:39:50 No.7486
アメリカの持つ文化価値には危険な要素がある(金融資本主義的トロツキズム,別名ネオコンがその例)。文化的には米国の弊風を排除しつつ,ここ当分は日米同盟を堅持していこう。
イラク侵攻の大義については大いに疑義があるが,ここは,日本の国益の為にイラク出兵に賛成しよう。』

以上,賛成派,反対派を勝手に分類しました。もちろん,異論,反論あるのは承知のうえです。
最後に,僕はどのグループに属するか。
もちろん,『賛3』です。同時に『賛2』にも賛同する。

イルボン ナグネ 2003-12-17 00:43:46 No.7538
Minerva梟様

 今回も、Minerva梟様に相応しい“力作”のご論考ですね。

 Minerva梟様のスレに一番にレスを付けさせて頂くのは、確か初めてで、“名誉”と思い、張り切っていますが(笑)、時間的な都合で、取り敢えずの応答ということにさせて頂きます。

 イラクへの自衛隊派遣に対する賛否の論者を類別するという作業は、ある程度は、意識はせずともしていた面もありますが、これ程、精細で偏りのない類別は私の考慮外のことでした。

 ですので、敬服しながら読み進み、ほぼ全体的な同感をさせて頂きました。

 私がこの類別のどれに属するかですが、私も、大筋は『賛3』です。 少しだけ、『賛2』の要素も入った賛成派ということになるでしょうか?

 勿論、ごく細かい点では、どちらにも該当しない面も、私の考え方には含まれていますが・・・。

 いずれにしても、折角、労作の分類考察、この掲示板の多くの方々の回答、参加が望まれます。
2003-12-17 01:09:02 No.7539
未熟者ながら回答させていただきます。

賛成派3,2どちらもですね。

やはり、国際社会において力あるものとは国力、軍事力、情報収集能力が他国と比べてずば抜けて高い国であると思っております。
では、現状の日本はというと・・・、有事の際は仕方なくアメリカに頼らなければならないのが現実です。それゆえに日本の選択肢も限られてしまうのです。早く日本人全体が戦後教育の呪縛からあらゆる意味で目覚めなければこの現実を変えることは難しいと思われます。
昆布だし 2003-12-17 02:50:27 No.7541
Minerva梟さま、はじめまして。
 あのぅ……引きこもりスレッドの末尾で身に余るコメントをいただいたので、ご挨拶にと、こんなものすごく硬派なところに来てしまいました。ありがとうございました。
 Minerva梟さまは、いつもこういう高度な考察を展開していらっしゃる方なのですね。少しずつ読ませていただきまして、勉強します。
 ここに来たからには私も頑張って答えないといけないでしょうね。個人的にラムズフェルドは嫌いですが、やはり賛成3しか当てはまりません。賛2のシーパワーというのは、言葉を知りもしませんでした。
 それでは失礼します。よかったら、夏川りみスレッドも読んで下さい。
啓蒙主義者 2003-12-17 09:50:49 No.7545
Minerva梟さん、こんにちわ。
きれいに纏めて頂いて、ありがとうございます。
私は勿論賛3です。

反対の中には、下記の様な「反4」もあるようです。
ーーー
自分の国は自分で守らねばならないし、
復興援助支援のための派遣にも賛成だが、
現状ではイラクは未だ危険だし、
現状の武器装備およびROEでは、自衛隊員が危険すぎるので、
もう少し状況が落ち着いてから、武器装備およびROEを
もっと強化してから派遣した方が良い。
今すぐの派遣には反対する。
ーーー
アンケートを取ると反対派がかなり多いのには、
この反4が多い様に感じます。
それなりに一理はありますが、物事はタイミングが大事で、
今回の小泉総理の決断は、明治維新同様、
滑り込みセーフと感じます。
遅れない様に、自衛隊員を殺さない様に、
慎重に進めて欲しいと思います。
航空自衛隊および海上自衛隊を、陸上自衛隊より
優先して派遣するのは、良いアイデアだと思います。
紳士日記 2003-12-17 11:11:13 No.7548
 Minerva梟さん、初めまして。あなたの「私的日米同盟論」、興味深く拝見させていただきました。
議論に参加させていただきたくご返信させていただきました。

私見を述べる前に、私の発言をご理解していただけるよう、私の思想的な立場をまず示したいと思います。
1. 日米同盟賛成(安全保障もさておき、友好的な関係にある国を減らす必要は無い)。
2. 日米安保賛成(ただし、将来的には“喉もとのナイフ”米軍基地を減らす努力、軍事的依存体質を改善するよう期待)。
3. イラク派兵賛成(小泉政権は人道支援、復興支援と明言している、国際社会の中で名誉ある地位にも矛盾しない)。

理由は、Minerva梟さんがおっしゃるように、冷戦崩壊後、国家間のパワーバランスは大きく崩れ、2極から国際協調、平和共存の幻想期を経て、ホッブズ的なリアルな競争の世界に戻った感があります。そして、そのピラミッドの頂点にいるのは、もちろんアメリカですね。“パックスアメリカーナ”の言葉に代表されるように、世界史史上空前の大帝国です。軍事、政治(政治的影響も含む)、経済、各分野に及び超パワーを遺憾なく発揮しております。

どうも、日本人は敗戦国ということもあり、米国の影響を強く受けているのは自分たちばかりのように錯覚しがちですが、英国、韓国も世論に反し、派兵したことからもわかるように、各国とも政治の世界では(国内世論の対米感情に関わらず)米国の政治的意向を無視し政権運営をするのは非常に難しい状況下にあります。英国、韓国国民によるブッシュ人形を踏みつける、焼き払うなどのデモ行為を鑑みると、むしろ、その反米感情は日本以上のモノを感じずにはおられません。

紳士日記 2003-12-17 11:11:59 No.7549
私は以前、トルコに数ヶ月滞在しておった経験があるのですが、トルコ内の反米感情は非常に高かったことを記憶しております(アメリカを好きと答える人間はほぼいません)。おそらく、米軍に基地を提供する決定を下すだけでも、その政権は、国民や野党の突き上げに対し相当苦労するはずです。米国に相手にされないような小国はともかく、先進各国とも国内世論と対米関係の調整には相当苦労が伴っているはずです。

もちろん、このことは米国の時の政権の性格が、内向きか、外向きかということと深く関わっているのは言うまでもありませんが、ブッシュ政権のように色濃く国益重視を唱え、他国に干渉する政権を前にしては、各国とも萎縮せざるを得ません。そういった意味では各国とも間接的に内政干渉を受けているわけですね。

その上更に、かつて大帝国で、依然元植民地に影響力を持つイギリス、かつてアメリカと覇を競いASEAN諸国に影響力がある日本が同調しているわけですから、現状では世界で最も影響力が強い集団ですね。

仮に、仏独露路線を支持し、アメリカとの関係を悪化させてまで得られるメリットとは何でしょうか。おそらくアメリカは日本がいなくとも突っ走り、イラクの利権を押さえるでしょう。そのときロシアは石油をくれるでしょうか。フランスやドイツは貿易相手国として対米関係悪化に伴って生じるデメリットを補う取引額をはじき出せるでしょうか。
紳士日記 2003-12-17 11:12:30 No.7550
以上が私の対米同盟支持理由です。但し、私はアメリカが嫌いではありませんし、尊敬していますが、全く信用していません。昨今、北朝鮮有事の際の議論をよく目にしますが、米国が日本のために米兵の血を流すとは思えません。現に、日本もアメリカが起こした戦争で人道支援はするが、一緒に戦わない(戦えない)と発表したばかりです。無論、それが米国益に見合うという判断が下されれば米国は戦うでしょうが、その時の米国政権の性格によっては貿易赤字解消とばかりに切り捨てるかもしれません。

私は、2度と敗北を味わわぬよう、米国の力を利用しろと言いたいのです。ユダヤ人のように米国をコントロールできるのなら、もう言うことはないのですが。そして、日本が米国の上を行く国際社会で名誉ある地位を占められることを祈ってやみません。

2003/12/16日現在、日本は米英を中心とする勢力に属しながら、仏独からも理解を得られる立場におり、更に国連やアラブ諸国との関係も友好を保っております。ここでうまく立ち回れば、日本国の信用が上がり、大きく政治的影響力を増せるかもしれません。具体的に言えば、アメリカとの関係を良好に保ち石油利権を確保しつつ、自衛隊の活動をPRしイラク、中東諸国の評価、信頼を獲得する。仏独と米英間をつなぎ、国連と世界世論に評価されるよう働きかけるなど。現在、政権与党である小泉政権には是非頑張っていただきたい。

初の投稿にも関わらず、このように長い私見を書き記すことをお許し下さい。また、こちらのルールや暗黙の了解に触れているような言動や発言があったかもしれない事を、先にお詫びします。読んでいただいた方、ありがとうございました。
紳士日記 2003-12-17 11:26:26 No.7551
申し訳ありません。日本語文法上、不適切な言い回しがありましたので訂正させていただきます。

訂正箇所:…むしろ、その反米感情は日本以上のモノを感じずにはおられません。

→むしろ、その反米感情は日本以上のモノを感じずにはおれません。

山桜花 2003-12-17 12:19:11 No.7559
 Minerva梟 殿

イラク派兵是非の論議は、国際政治の平面では既定のものであり、それゆえ過去のものというべきです。即ち日本政府の米国支持声明により、日本外交の針路は既に決定されているといえましょう。

しかし、イラク派兵をめぐる論議は、「アングロサクソンと如何に付き合うべきか」という古くて新しい日本外交の課題を想起させることによって、保守の真贋を問うテーマになっています。この意味において、いまなお派兵論議が交される意味が存在するのだろうと思います。

保守とは何か、戦後日本を席捲した自民党政府委員、とりわけ現政権を主導する小泉政権の性格は如何なるものであるのか、これはイラク問題の中核を占める問題であろうと思います。「続」
人狼 2003-12-17 13:10:15 No.7562
Minerva梟さん

遅ればせながら参加させていただきます。

私は『賛2』でしょうか。『賛3』も少し入ってますが、基本的には前者の立場です。

>戦争の大義については,『そもそも「正義の戦争」というものはレトリックであり,戦争とは,ある均衡から,別の均衡への必然的移行過程である。』と割り切る人も多い。

まさにご指摘のとおりであると思います。身も蓋もない言い方になりますが、「正当な理由」なんてものはどーとでも付けられる、というのが私の印象です。そしてどの国も、普遍的正義の追及のために戦争を起こすわけでもありません。
日本は海洋国家、貿易立国なのですから、シーレーン防衛は最重要課題であると思います。現状で米国以上の同盟国候補はないように思われますし、日米同盟を重視していくことは日本の為にも大切なことだと思います。ま、個人的には米国はあまり好きではないのですが(^^;)

賛成派、反対派の意見を的確に纏めて下さってありがとうございます。
勝手ながら以後のご活躍に期待させて頂きます。
Minerva梟 2003-12-17 13:48:28 No.7565
イルボン ナグネ様
零様
昆布だし様(夏川りみスレッドも読んでます。)

過分な評価を賜り有り難うございます。
非常に単純で不完全な分類をお見せして,実は恐縮しています。

イラク出兵に関しては国論が二分されております。
小生と志を同じくする者の中にも,対米追随を非難して反対する方もおれば,日頃はあまり意見の合わない方の中にも,積極的賛成派の方が見受けられます。
複雑な思いにとらわれつつ,あえて,賛成派と反対派の中身を,単純に分類してみました。極めて単純かつ不完全で独断的な分類ですが,仮のたたき台になり得れば幸いです。
これとは別の,もっと新鮮な分類方法の提言を期待してます。

治安上の観点から国内の観察対象を見るとき,あるいは,対外工作の観点から外国社会の内部を観察する際,『分類』という手段は,我々にとって欠かせないものだと思っています。「ターゲット要素をまず分類せよ。しかる後にオペレーションあり。」
データベースの構築に際し,最初のディメンジョンの取り方が,後々,我々の思考を逆に拘束してしまうように,分類方法そのものも,定期的にご破算にしてしまう事が極めて重要であると自戒しています。

最後に,気鋭の生物学者,池田清彦氏の言葉,
『分類することは思想を構築することだ。』(「分類という思想」新潮選書1992)
以上

追記:以上の原稿をまとめた後,
  啓蒙主義者様
  紳士日記様
  山桜花様
  人狼様
から,応答賜りました。
有難うございます。
別途,熟読して,応答したいと思います。
早々
金融資本主義的トロツキズムについて 2003-12-17 13:50:59 No.7566
(Minerva梟)
トロツキズムとは,レーニン,スターリンと並ぶロシア革命の指導者トロツキーの提唱した「世界同時革命論」をいう。
1917年,ロシアで発生した赤色革命に際し,『この革命をロシア一国だけではなく,世界中に伝播させなくてはいけない。』という荒唐無稽(誇大妄想的)な発想を,なぜ頭脳正常なトロツキーが唱えたのであろうか。

トロツキー(本名:レフ・ブロンシュテイン)は,敬虔なユダヤ教徒の家に生まれた。当時,世界各国に分散・居住するユダヤの民は,しばしば,マイノリティとして迫害を受けていた。
ロシアでも,革命に先立つ数十年前,ユダヤ人迫害(ポグロム)があり,これが,ロシア革命の引き金の一つとなった。[森繁久弥の『屋根のうえのバイオリン弾き』]

ユダヤの人々は,世界各地の同胞と連絡を取り合い,国際貿易や,とりわけ国際金融の分野で,驚嘆すべき業績をあげてきた。
第一次大戦後のドイツでは,国内のインフレとドル相場の激動を利用し,内外のユダヤの人々が巧みに連携し合い,巨富を築き,ドイツ金融界を席巻した。
これが原因で,ドイツ庶民の憤激を買い,ナチス党の台頭を招いた。
ナチスは,政権掌握後,直ちに対外債務の一方的破棄を宣言し,為替取引を厳重な国家統制の下に置いた。

国際金融とは,もともと,国家の制約を嫌い,国境なき自由な国際金融取引を希求する。
金融と為替取引に関し,できるだけ国家権力の介入を阻止することが,彼らの願いである。ボーダーレス(国境の敷居をできるだけ低くすること)が彼らの合言葉である。

トロツキーの時代は,イスラエル建国前でもあり,ユダヤの民は,祖国(国家)というものを持たなかった。彼らにとって,国家とは,常に国際取引の障害であり,時に,彼らを圧迫するものであった。
このような思想環境で育ったトロツキーの描く理想世界とは,国家のない世界,コスモポリタン(世界同胞主義の)の世界であった。

金融資本的トロツキズムについて(続き) 2003-12-17 13:52:51 No.7567
彼にとっての敵は,自然発生的な民族国家であった。
「単一民族が民族神話を共有して,金銭を価値の第1尺度とせず,共同体の合意と親和力を価値の基本にして,同一民族が互いに助け合って国家を形成していく。」(ゲルマン国家の理念)
このような,ゲルマン的民族国家は,トロツキーにとっては,自らが疎外される社会である。彼は,ロシアで起こった革命を全世界に拡大することで,一挙に国境のない単一世界(コスモポリス)を実現しようと夢見たのである。

ところで,近年,アメリカに台頭しつつあるネオ・コンサーヴァティズム思想の淵源をたどり,その構成メンバーを眺めると,そこにトロツキーの夢想した思想との類似性を発見する。
小生にとって,ネオコンとは,保守主義ではなく,革命的コスモポリタニズムに映るのだ。
国境の障壁を取り払い,資本の移動を自由化し,国家の独自性を奪って,世界を同一の色に塗り潰していこうとする「理想主義」。それが,やがて,民族の移動も自由化せよという民族国家否定の「恐怖の理想主義」へと発展しかねない。 

ネオコンとは,イスラエルを取り巻く中東諸国を,まずアメリカ型民主主義の色で染め上げ,大量の石油が眠る大地の上に,国際金融資本が自由に活動できる「アメリカ型自由主義社会」を建設しようという,「理想」に燃えた集団である。
それが,イラクから始まり,主目標のイラン及びサウディ・アラビアへと広がって行くのか。
あるいは,かつてのトロツキーの夢と同様に,誇大妄想狂の政治哲学で終わるのか,小生は答えを未だ見いだせない。

しかし,ここで,非常に危惧していることが一つある。
それは,ネオコン(国際金融資本的トロツキズム)と中国の類似性(親近性)である。
(酒呑童子さま,『中国』という言葉を用いることをお許し乞う。愚生は,大兄の趣旨に賛同するものですが,読者一般に語りかけるとき,あえて,『シナ』を用いず『中国』を用いることあり。その節操の無さを大兄に陳謝。)

金融資本的トロツキズムについて(続き) 2003-12-17 13:54:35 No.7568
ネオコンは米国を拠点にして,世界の民族国家の枠組みを弱めて行く虞れがある。
ひるがえって,中国を眺めると,この国は,未だかつて民族国家であったためしがない。
(あえて言えば,南宋にその気配ありか?)
中国は,常に多民族国家であり,同じ漢民族(?)と称する仲間うちでも,北京の人間と上海の人間では,言葉が通じない。北京官話(マンダリン)と上海語との相違は,方言としての相違ではない。語族は同じでも,言語が違うのだ。
小生,開放前の北京逗留の折り,北京の人間と話したが,北京の人間と上海の人間との距離は,北京の人間の距離と日本の人間の距離と同じだという感覚を彼らは持っている。

日本に親近感を持っているという意味ではない。日本も,彼らの世界観では,大中国の一部なのである。
彼らにとって,日本軍の侵入は,無意識的に,満州族(清王朝)や蒙古族(元王朝)の侵入と同じであった。

中国兵は,民族国家の一員という意識が無いので,国を守るという気概が生ずるべくもなく,弱兵であった。
中国は多言語国家であり,漢民族の間でも会話が通じないから,筆談用の象形文字(漢字)が用いられてきた。

中国人は,50にも及ぶ多民族を抱えた雑多民族国家であるがゆえに,国家意識に乏しく(共産党政府が国家意識を植え付けようと,日本を仮想敵国にして長年,人民教育を行っているが),中国人には国家への忠誠心は無い。
しかし,彼らは,秘密結社を結び,結社への忠誠心は非常に強い。結社は,しばしば,宗教結社となり,犯罪的宗教結社となる。

黄巾,白蓮教徒,太平天国など,宗教結社が政府を揺るがした例は,史上,枚挙にいとまがない。
現代においても,天地会(三合)に言及せずに,中国を語れない。

金融資本的トロツキズムについて(続き) 2003-12-17 13:56:15 No.7569
戦前日本の,お人よし右翼が,アジアの覚醒と称して,孫文などを援助した。
日本人の国家意識からすれば,孫文は明治維新の志士に見えたのであろう。しかし,孫文は,客家(ハッカ)という氏族の出で,洪門という結社の一員である。
彼の近代化なるものが何であったか,後の国民党の実態を見ればよく解る。

中国人は,国家意識が無いこととあいまって,世界各地に華僑社会を作り,国際間で同族同氏が連絡しあい,富の蓄積に余念がない。彼らにとって,国家とは障害物以外の何物でもない。
中国人の心情は,まさにトロツキズムそのものである。

戦前,お人よし日本陸軍が,中国を理解したつもりで,同じ東洋人同志,話せば解るとばかりに蒋介石政権と和平交渉に努力したが,彼らにはこちらの言語は通じなかった。
(参考:戸部良一著「支那通にみる夢と蹉跌」)
これからも,もし日本人が,中国と「同じ東洋」という幻想で会話しようとするなら,その夢は蹉跌に終わるであろう。(戦前右翼の迷妄:石原莞爾もその例)

中国国民党とルーズベルト政権は,非常に親近であった。もちろん,宋美齢の活躍もあったが,中国人のコスモポリタニズムと,当時のニューディーラーたちのトロツキズムが,互いに理解し合い,当時の日本のゲルマン的国家主義を忌み嫌ったのである。

小生が,危惧するところは,米国に台頭しつつある金融資本的トロツキズムと中国のコスモポリタニズムが共鳴しあい,日本への脅威となりかねないことである。
米国の軍需産業や民間産業にとって,中国は魅力的な巨大市場に育つ可能性がある。
21世紀前半において,米中の急接近は大いに有り得る。

いまや,中国は,12億の人口が外へ浸み出そうとひしめいている。一滴の水が日本へ流れ込んで(不法入国となって)きても,国体を揺るがしかねない。
コスモポリタニズムは,難民救済,人道主義,国際交流,人類皆兄弟などという美名をもって,理想主義として登場してくる。
民族国家を守ろうとする者は,差別主義者,鎖国主義者,右翼,権力主義者などと,あらゆる罵声をもって否定されようとする。

金融資本的トロツキズムについて(続き) 2003-12-17 13:57:45 No.7570
日本の外交は,基本方針として,次の原則を貫くべきではないか。
は米国を常に味方につけておくこと。
米中接近した場合でも,労働力の国際間移動原則禁止の建前を日本は貫き通す。
の本との貿易なしには,中国は存立できないようなシステムとなりつつある。これは,日本にとって利点である。
民族国家としての台湾の独立を支援して行く。
中国へのODAは直ちに中止する。
朝鮮は,できるだけ分断されたままの状態で放置する。
南朝鮮に関しては,現行の現地産業の日本企業下請け化をそのまま推進する。
北朝鮮に関しては,米国と歩調を合わせ,現政権を崩壊へと導く。
その前に,子どもたちを取り戻すための一時的譲歩(多少のコメ支援)はやむを得ない。
多額のODA利権を前にして,舌なめずりをしながら,日朝国交回復を待ち望んでいる勢力が,方々に散見されるが,決して彼らの望む方向で国交回復をしてはならない。
その他,略。

結論として,危険な方向に動き出している米国を,あくまでも味方につけておくためにも,彼らの正体を見据えたうえでの日米同盟堅持が国策の基本であると思っている。
それゆえ,戦争の大義に関係なく,イラク出兵を指示する次第である。

国体の護持,この言葉の重みが我々に迫ってくる。
いまこそ,心して国を護るときなのだ。

以上


山桜花 2003-12-17 14:07:46 No.7571
「前回続き」

テーマを絞って先ず「アングロサクソンを如何に考えるか」について卑見を述べさせて頂きましょう。

言うまでもなく、彼らは大東亜戦争における大日本帝国の主敵でした。広島長崎の原爆投下、東京裁判を初めとする数々の見せしめの戦犯裁判を挙げるまでもなく、彼らの流儀(Way of Life)の過酷さ、徹底性はご高承の通りです。

これらからみて彼らの政治哲学は、貴殿も協賛されている<「正義の戦争」とはレトリックである>、<国際政治は弱肉強食である>という考えに限りなく近似したものといえるでしょう。

しかし、日本は、貴殿も主張されるように世界的には特異な『国体』を有する国家であります。この「特異」の意味は、単に天皇を戴く政体であるということに尽きません。異国とりわけ世界を主導するアングロサクソン的な価値とは異なる伝統的価値、歴史文化を積み上げてきた国柄を持つという意味です。そうでなければ、わが父祖が武力では「月とスッポン」ほどに力の差のあることを知悉しながら、彼らに鋒を上げた理由が説明できなくなるでしょう。これは『大東亜戦争観』の問題です。

私は、「勝てば官軍」という禽獣の論理を採りません。また、戦争は単に情況の移行過程であるとも考えません。「戦争は政治過程の延長である」と思います。つまり戦争が政治過程という国家の国柄、価値観の追及を含む政治行為である以上、その戦争には「大義」がなければいけないのです。

大東亜戦争は、正に「アジア解放」と「自衛」の大義を掲げた戦いでした。そこに流れて居た道義は紛れもなく日本古来のそれであり、それ故、大東亜戦争を擁護する者の根拠になっているはずです。仮に敗れるとしても戦わざるを得ない戦いがあるのであり、また、勝利が見通せる戦いであってもしてはならない戦争があると思います。

イラク派兵反対論者のなかには、強者アメリカの狗であることを潔しとしない日本人の魂、武士道も含まれている事実を主張したいのです。




啓蒙主義者 2003-12-17 14:23:49 No.7572
#7571に関し、他人の意見の受け売りで申し訳ありませんが、
下記を書いておきたいと思います。
孫子も、クラウゼビッツもこう言います。
「戦争の勝敗は、個々の戦闘の勝敗を言うのではなく、
本来の目的を達したか否かで決まる。」
大東亜戦争の大義(目的)は、正に「アジアの解放」と
「国土の防衛」でした。
日本は雄雄しく戦い、この目的を両方とも達したのです。
日本は戦争に勝利しました。
目的さえ達すれば、個々の戦闘に敗れても良いのです。
「日本は大東亜戦争に勝利したのです。」
山桜花 2003-12-17 21:49:54 No.7592
 Minerva梟 殿

大東亜戦争を「侵略戦争」と規定し、祖国の歴史の連続性を断ち切ったことで、戦後日本は父祖が蓄積した歴史伝統を放棄してしまったといえるでしょう。

つまり戦後日本は、戦前日本即ち大日本帝国とは異質の国家に変貌したのです。この事実は、大日本帝国憲法とケーデイスらGHQ民政部のニューデイラーらがでっち上げた日本国憲法の政治理念とを比較対照すれば明らかでしょう。

ですから、私は戦後日本の「国体」なるものを「保守」しようとするする人々に疑問を感じるのです。われわれは戦後「戦う」ことを放棄させられ、伝統文化を根底的に否定され、アングロサクソン的生活様式、思考法をひたすら摂取することに努めてきたのです。まさにリットルUSAであることが「文明」であり「進歩」であるというように。

これを強いたのは誰か。
彼らは、いままたイラクで全く同様の手法を駆使しようとしています。即ちイスラムは野蛮であり自由と民主主義こそが普遍的文明であるというように。これこそ貴殿が言われる「金融資本的トロッキズム」的発想そのものでしょう。

因みに、ネオコンの経歴は元左翼であるといわれています。彼らの発想の特徴は、先ず「理念」を掲げ、理念の普遍性ないし科学的合理性を確信して疑わないことであります。この対極にある立場は、いうまでもなく「経験」「歴史」「自然発生性(spontaneousness)」に根拠を求めるものですが、この見地にたてば、伝統日本が誇るべきものは、長い歴史から来る伝統文化でありましょう。しかし、戦後日本にはそれがほとんど欠落してしまっているのです。小泉氏の発想は、悉く、「伝統破壊」を意味する「改革」であり、これは戦後の保守派といわれる人々が無邪気に追及してきた道でした。彼らは、戦争で運良く生き延び、自らの運命を根拠付ける必要性に迫られた日本人でした。つまり自らの卑怯、臆病さを論理付けることなしには、存立が不可能だった人々です。

曰く、「戦争は悪である。大東亜戦争は無謀な戦いであった。戦死者は騙されていた。」これらは日本国憲法の理念に集約されている価値であります。この憲法こそは、日本民族の魂を骨抜きにしたUSAの残置諜者というべきでしょう。私は、あの憲法を放擲できず、その処置を先延ばしする政権には、金正日はおろか、アルカイーダら「テロリスト」との戦いですら「無理」だろうと思います。

山桜花 2003-12-18 08:15:40 No.7634
 所謂「英米派」について

Minervaの梟殿が提唱される「日米同盟論」は、日本近現代史における主流的アプローチであります。その発祥を遡ることは果てし無く可能ですが、とりあえず大西郷と対立した岩倉具視、大久保利通辺りからとしておきましょう。しかし、日露戦争終結直後に起きたアメリカ鉄道王ハリマンの満鉄共同経営案に対する小村寿太郎、井上馨の対立辺りが発祥かも入れません。

日露戦役における日英同盟の成功は、アングロサクソンに対する信頼を深めたことも事実です。しかし日本は、総力戦によって彼ら植民地主義者と「刺し違えた」ことは動かし難い歴史事実です。つまり、アジア主義の論理で敗れ去ったのであり、アングロサクソンとの対決で敗れ去ったのです。

これが日本近現代史の流れです。無論、この戦争の過程で「英米派」といわれる人々が暗躍した事実があります。

彼らこそ戦後日本の復興の担い手です。吉田茂ら一連の政治家はこの系譜に連なる政治家です。彼らが大東亜戦争敗北を如何に喜んだかはご高承のとおりです。彼らはその後文字どおり「日米同盟」を追及し現在に至っています。

途中ですがここまでで投稿します。

Minerva梟 2003-12-18 10:19:06 No.7644
啓蒙主義者様
紳士日記様
山桜花様
人狼様

貴重なご意見を賜り,重ねて御礼申し上げます。

山桜花様のおっしゃるとおり,この機会に,「アングロサクソンと如何に付き合うべきか」という古くて新しい日本外交の課題を,ここで議論することは意味あることと思います。
とくに,『保守の真贋を問うテーマ』であるとのご指摘を重く受け止め,いささかの所論を述べさせていただき,諸兄のご批判を待ちたい。

さらに,先の大戦で『日本が戦争に勝利した』(啓蒙主義者様)という点については,『大東亜戦争の総括が未だ終わっていない』という小生の立場から意見を述べます。

国策を論ずる際,『日本は海洋国家、貿易立国』(人狼様)であるという現実的観点も忘れぬよう,肝に命じます。

日本が『2度と敗北を味わわぬよう』(紳士日記様),国策を誤ってはならぬという共通の思いから議論を交わすことができ,光栄です。

そして,最後に,我々が究極的に護り通さなければいけないもの,『日本を日本たらしめているもの』,それを国体と呼ぶが,それは何か。
山桜花様は,平和憲法を押し付けられて60年,過去との断絶の中で,日本文化がアメリカナイズされていく過程で,もはや,国体は形骸となり実体は失せたのではないかという憂国の言葉を挙げられています。
実は,山桜花様のこの問題提起がもっとも重要だと思いますが,小生は未だ自分の考えをまとめきれません。

とりあえず,ここでは,イラク派兵に関連する課題,『戦争には「大義」がなければいけないのです。』(山桜花)というご意見について,所感を述べさしていただきます。
2003-12-18 10:20:20 No.7645
1.戦争の大義と戦争犯罪
戦争の大義とは,もしあるとすれば,双方にある。戦争をやる場合,両方の側に「言い分」がる。
交戦国の双方が大義を唱え,正義を主張するが,そこに一方だけが正しい絶対的正義というものは存在しない。
各々が主張する正義とは相対概念であり,戦争が終わると,勝った方の正義が,当分の間,通用する。

戦争の大義に絶対的正義があるとするなら,絶対的正義の名の下に,勝った方が負けた方を不正義(悪)と見なして,裁いてもいいことになる。
まさに東京裁判やニュルンベルク裁判は,この論法でおこなわれた。『戦争犯罪』という手前勝手な概念の前提には,「連合国の戦争の大義が絶対的正義である。」という馬鹿げた屁理屈が存在した。
なぜ,このような面妖な屁理屈が,第2次大戦後,急に作り出されたのだろう。それについては,後述する。

クラウゼビッツ伯爵の名言,「戦争は政治過程の延長である」を,自分流に読み解き,次のように解釈したい。
「国家は互いに利害が衝突するのが常である。衝突し対立する利害を調整し解決するのが外交である。外交的努力で解決できない場合は,戦争という手段が用いられる。
それゆえ,戦争を論ずるにあたっては,必ず国内政治及び国際政治の文脈の中で,言い換えると内政外交の展開過程の一環として,これを論じていかなくてはならぬ。」

近代国家が戦争を決意する際,国民の合意をまとめあげるための大義を必要とする。
大義は,それぞれの国にとっての「正義」なのである。

第2次大戦においては,連合国側は,自らをファシズムに対する民主主義の使徒とし,戦争の大義を「自由のための戦い」であると唱えた。
ドイツ第三帝国は,対ソ対英米戦争を,ベルサイユ条約による不当な国境線の設定を是正する行為であるとし,さらに,赤色革命と国際金融勢力に対するゲルマン民族の聖戦であると位置づけた。
大日本帝国は大東亜戦争を,山桜花様ご説明の通り,「アジア解放」と「自衛」の聖戦であると唱えた。
2003-12-18 10:21:14 No.7646
連合国は,大日本帝国をドイツ第三帝国の同盟国と認識し,日本もファシズムを布教する征服者であり,自由と民主主義の敵である宣伝した。あまつさえ,日本占領に際しては,自らを民主主義の伝導者と名乗り,日本人民を解放しに来たと称した。

たしかに,大東亜戦争の結果,インド,ビルマ,インドネシア,マレーシア,フィリピンなどは独立した。欧米のアジア植民地支配を覆した大東亜戦争の世界史的意義は限りなく大きい。
しかし,そのために支払った日本の犠牲と代償も限りなく大きい。「アジア解放」の為だけに,日本があれだけの犠牲を払おうとしたのであろうか。

そうではない。
「アジア解放」は,歴史的結果ではあるが,当初の戦争の第1目標ではなかった。
資源輸入(石油・鉄屑など)を断たれ,南方資源確保のためにやむなく開戦に踏み切った。
なぜ資源輸入を断たれたか。
原因は仏印進駐と日独伊三国同盟(昭和15年)である。
すでに,その1年前から,ドイツは英仏と戦争状態に入っていた。一方の交戦国と同盟を結ぶことは,他方に対し敵対するということである。
三国同盟締結の時点で,日本は,明らかに英仏の敵対者になったのである。
英米から見れば,その時点で,日本は旗幟鮮明にし,敵側に回ったのである。

それだけではない。
ドイツの主敵は,猶太国際金融勢力であった。
ということは,日本は,意図せずに自らを猶太国際金融勢力に対する敵対者と名乗ったに等しい。
2003-12-18 10:22:15 No.7647
それから,猶太国際金融勢力の大番頭,ルーズベルトの,日本に対する嫌がらせが始まり,日本を戦争に追い込んでいく。仏印進駐の時点で,すでに戦争は始まっていたが,日本の指導者にはその意識がなかった。

大東亜戦争が真珠湾攻撃をもって開始されたという認識が日本の庶民の中にあるようだが,これでは,陸大で白兵戦の戦術だけを必死で勉強していたイノセントな陸軍指導者の思考から,何の進歩も見られない。
戦争は,三国同盟締結の時点で始まっていたのである。

日本は,「自衛」のためにやむを得ず,負けることを覚悟して真珠湾を攻撃したのであろうか。その点も,あいまいである。
東条首相は,「清水の舞台から飛び降りる覚悟で開戦する」と言った。
当時の開戦派の人々は,たとい戦争になっても,「勝てることはなくとも,負けることはあるまい。」という根拠なき楽観主義に陥っていた。
中には,ドイツの勝利を確信して,「バスに乗り遅れまい。」という迷言を吐き,仏印進駐を迫った者もいた。

事実は,ハル・ノートを突き付けられ,戦争以外,選択肢が無くなったから開戦に踏み切ったに過ぎない。
対日戦争が始まっているのに気がつかぬ鈍感さ。
そして,気がついたら,戦闘開始する以外に方策がないところまで追い込まれていたに過ぎない。

これは,「自衛」のための戦争ではなく,謀略によって引きずり込まれた戦争である。
しかも,その後の,軍事官僚のぶざまな戦いぶりについては,既に多くの投稿をしてあるので,ここでは控えたい。
小生の解釈では,大東亜戦争とは,「相手から無理やり売られた戦争」であり,後半は「無策の抵抗戦闘」であったと理解する。
2003-12-18 10:23:23 No.7648
ただ,緒戦で思いもかけぬ勝利を得て,東南アジアを占領し,日本の理想を彼らに伝え,結果的に東南アジアの独立をもたらした。
その意味で,我々は大東亜戦争を誇りに思う。
しかし,大東亜戦争を美化せず,しっかり総括しなければならない。
(続く)
山桜花 2003-12-18 13:47:42 No.7656
 Minerva梟 殿

論点が広がってしまいました。取り敢えず、大東亜戦争論に焦点を絞って議論を進めたいと思います。

貴殿におかれても同様とは思いますが、戦後日本史を論じる視座は、大東亜戦争評価によって決定付けられるといっても過言ではありますまい。その総括を抜きに戦後史を論じるとき司馬遼太郎のようなつまみ食いの歴史物語が出来上がってしまいます。歴史は連綿と生き続ける国家という有機体の物語であり、「敗戦から新たな歴史が生まれた」などという言葉は、社会主義国家のような革命国家だけに通用し得る妄言であります。その意味で大東亜戦争論は、ただに貴殿の「日米同盟論」に止まらぬ「戦後日本論」に繋がる議論であり、現在行われる政治論や日本人論の基底をなすテーマを含んでいると申せましょう。

以下、貴殿の開戦理由づけに異論を展開します。
ただ、時間の制約があり、3時以降数回に分けて管見をご披露することにいたします。忌憚のないご批判を頂き、貴論によって蒙を啓かれることを願う次第です。

以上、「宣戦布告」ならぬ予告まで。
紳士日記 2003-12-18 16:52:41 No.7659
お疲れ様です。Minerva梟さん、山桜花さんのご意見、ご議論、拝見させていただきました。

山桜花さんの「日本は、総力戦によって彼ら植民地主義者と「刺し違えた」ことは動かし難い歴史事実です。」との認識が私の認識とほぼ一致しているので、このまま静聴いたします。

Minerva梟さん、本当に申し訳ありません。不肖の私にはあなたの「日米同盟」→「金融トロツキズム」→「大東亜戦争の総括」から導き出そうとしている結論、議論の方向性がわかりません。大東亜戦争の歴史的総括とアメリカ(ネオコン)の実態を知ることにより、テーマである日米同盟について語ろうとなさっているのでしょうか。それとも論議の中から論点を探り議論を構築なさろうとしているのでしょうか。

昨日(12/17)発売の「Newsweek」にこんな記事がありました。執筆者はSteven K.Vogel カリフォルニア大学の政治学の学者さんです。「自衛隊派遣を機に米国をいさめよ」と題されたコラムで、親日アメリカ人の立場から日本政治に警鐘を鳴らしております。
紳士日記 2003-12-18 16:54:00 No.7660
筆者は日本に「国連主導の復興を主張せよ」と日本に語りかけています。筆者の立場は
・イラク戦争反対(であった)。
・日本は米国を支持すべきではなかった。
・日本が復興に協力するのは当然の義務。
ただし、執筆者は非常にドライで、(戦争が)おきてしまったのなら次の手を、(自衛隊を)派遣してしまったのなら次の手をと、非常に現実的で明解な語り口です。さらに筆者は「アメリカの戦争を支持した日本には、ブッシュ政権に対して、それなりの発言権がある。」と論じております。
そして、論の半ばにおいて、日本の憲法(解釈)に対して非常に危惧しております。曰く、

「たとえば、(日本が)国連主導の活動に限って参加するという原則を明確にしていたら、イラクへの自衛隊派遣を拒否しても、米政府の機嫌を損ねなかったかもしれない。日本の憲法が何を認め、何を禁止しているかという明確な解釈を示していれば、日本の立場についての他国の理解も得やすくなるだろう。ところが日本は、最悪の道をたどっている。憲法9条は日本の軍備拡大の抑止力にはならず、近隣諸国も説得できないまま、外交の足かせになっている。日本が9条の新たな解釈を示すたびに、中国、韓国、北朝鮮は軍国主義国家に逆戻りする兆しだと受け止める。」

アメリカには非常に多様な意見が存在し、この方もその一部でしかありません。この方の政治的立場や信念もあることでしょうから、この方の意見をとやかく言うつもりはありませんが、このことは非常に多くの示唆を含んでおると思います。国際社会は日本の憲法改正ではなく、憲法解釈改正の態度を好ましく思っていないという事実です。

先日のフセイン拘束を受け、ブッシュ米大統領の支持率は58%まで上がりました。有力な対立候補である、ディーンはゴアの指示を取り付け、民主党最有力候補となりました。小泉政権が親米外交なのか、親ブッシュ政権外交なのかの真意は図りかねますが、冷戦崩壊以降、日米同盟は米政権の性格を見極めるという重要な課題を新たに生み出したと考えております。次期米政権は内向きか外向きか、好戦的か協調的か。

さらに論点を複雑にしてしまったのかもしれませんが、当初の日米同盟に対して応答させていただきました。
乱文、乱筆お許し下さい。
山桜花 2003-12-18 16:54:28 No.7661
 Minerva梟殿の「戦争の大義」について

大東亜戦争開戦の理由を論議する前にいくつかの前提をお話せねばなりません。そのひとつとして最初に貴稿中の『相対主義』の問題について触れたいと思います。

貴殿は要旨次のように主張されました。
『戦争当事者双方の主張する正義とは、言うならば「手前勝手な言い分」であり相対概念であって、絶対的正義なるものはこの世に存在しないのである。』

では反論しましょう。例えば、現在、日中、日朝感に存在する『歴史認識論争』についても、貴殿はこの理屈を適用されますか。もし絶対正義なるものが存在しないという前提ないし諦観に立つならば、中共にも「北鮮」にもそれなりの正義がある、我々の主張する道理も彼らと同じ相対性の枠内から免れない、ということになりますね。

しかし、では『絶対的正義』は存在しないのでしょうか。無論、神ならぬ身に解るはずはありません。しかし『絶対的正義』はどこかに存在するのです。なぜなら、もしそうでなければ、人間が主張し論じる行為自体が「背理」になってしまうでしょう。「お前の主張ももっともだ、俺の主張も相対的なものに過ぎない」では、議論の前提が成立しないでしょう。

「相対主義」は物分りのいい好々爺の発想です。「あれも好し、これも好し、だが、俺はどちらも信じてはいない」という奴でしょう。いや、単刀直入に言うなら「知的ニヒリズム」とでも名付けるべきものでしょう。

実際、知識の根源である『言葉』というものは一見頼りなくみえるものであります。言葉によって解釈される真実、正義なるものは、主張するものによって如何様にでもなる代物のようにも見えます。しかしこの事実は、正義や大義が存在しないということを意味するものではありません。言葉の意味を言葉によって解釈し、解釈された言葉をまた言葉で解釈するという果てしの無いプロセスを追うことによって、相対的にマシな価値、真実に肉薄するというのが、インテレクチュアルの仕事ではないでしょうか。

ですから『絶対的正義は存在しない』という前提に立った貴殿の『大東亜戦争論』の前提の一角は危ういものであると断定せざるを得ません。(つづく)

啓蒙主義者 2003-12-18 17:22:46 No.7662
私も一言言いたい。
アインシュタインは言った。
「運動はすべて相対的であり、この世に絶対静止点は存在しない。」
これがアインシュタインの相対性理論です。
物理学者が散々探し回ったあげく到達した結論は、
「この世に絶対静止点は存在しない」でした。
私は「この世に絶対正義は存在しない」と信じています。

もし「絶対的正義は存在する」と主張するなら、
何処にあるか、此処できちんと示してください。
それが出来なければ、この主張は無責任です。
絶対正義のありかを此処に出して見せらて、初めて
「ほら此処に絶対正義がある」といえるのです。
それを此処で示すまでは「絶対正義が有る」という
主張は無責任です。
啓蒙主義者 2003-12-18 17:53:41 No.7665
ここがロードス島だ。ここで跳べ!
山桜花 2003-12-18 19:04:21 No.7669
 Minerva梟 殿 
私の「歴史に学ぶ」態度について

仰るとおり、米英側の開戦の根拠にも『三分の理』があり、日本の主張にもまた幾分かの『理』が存在しました。
この場合、戦争当事者ではない第三者例えば『連盟』は、いずれの側により多くの「理」が含まれるかを考量し、それによりいずれかに軍配を上げ『判定』を下すのでありましょう。

しかし私たちが歴史をこのように扱うことには疑問を感じます。つまりこれは余りに「純客観的」かつ「第三者的」であるということです。戦後、歴史観の倒立によって「歴史を科学する」等ということを言う人が現れました。史実の客観性を組み立てて主観を交えぬ『歴史学』をうちたてるなどというひとも現れました。しかし、歴史事実、史実の因果関係とは、E・Hカーがいうように、自然科学的な客観的事実やその因果関係の連鎖とは全く様相を異にするものです。そこには歴史家の主観が介在せざるを得ません。そして、われわれはこの平成日本という特殊な時と所に生を受けた『特異性に満ちた』存在であります。

日本人である私にとって、父祖の歴史は先ず何よりも『愛惜すべき対象』であります。わが父祖が苦労を重ね、勇気を奮い起こし、貧苦に耐えながら、われわれに真似の出来ない足跡を残してくれたものです。この歴史にその末裔が謙虚に学び、及ばずながらこれを擁護し、必死に弁護を試みようとすることは、「歴史を美化する」こととなのでしょうか。

祖国の歴史の中に「誤り」を見つけることに歴史家の使命を見出すような人々が嘗て存在しました。しかし、それは、浅薄きわまりない傲慢な態度というべきです。私なら、そこにもし『瑕疵』を見つけたとしたら、何かそれにはそれなりの理由があるのではないかというようなアプローチを先ず試みます。

ですから、第三者という『神』のごとき、或いは『科学者』の如き立場から父祖の過去を「裁く」歴史家が得る真実と、父祖の歴史を敬愛する姿勢から得られる真実には、自ずからニュアンスの異なる結論が帰結されようかと思います。しかし、これこそ、正義は相対的であらざるを得ないということの真の意味であろうと思います。



紳士日記 2003-12-18 19:24:47 No.7673
山桜花さん、Minerva梟さん、啓蒙主義者さん、皆様、こんばんは(こんにちは)。

ご意見を拝見致し、再びモノ申したい衝動に駆られ投稿させていただきました。初見の身でありながら、皆さんに意見するのは少々心苦しいのですが、「論を憎んで人を憎まず」の精神で一部指摘、反論させていただきます。(★は皆様のご意見の抜粋部分です)

Minerva梟さんのご意見、

★『戦争の大義とは,もしあるとすれば,双方にある。戦争をやる場合,両方の側に「言い分」がる。
交戦国の双方が大義を唱え,正義を主張するが,そこに一方だけが正しい絶対的正義というものは存在しない。
各々が主張する正義とは相対概念であり,戦争が終わると,勝った方の正義が,当分の間,通用する。』

→ご指摘の通りでしょう。賛同いたします。そして、歴史は常に勝者の歴史でありましょう。もちろん、それが真実の歴史などとは、おそらくあなた同様考えてはおりませんが。
もう一つ、現代においては、非常にその大義があやふやになってきております。まさに“ブロードバンド”という言葉に示されるように、
・ 戦闘映像が流れる。死者の数がわかる。兵器の種類がわかる。
・ 味方国の言い分、敵国の言い分、中立国の言い分。すべてのプロパガンダがわかる。
・ そして、それらがほぼリアルタイムで伝達される。
私たちは情報の真意もさることながら、自分の信じる(に値する)情報を選び取らねばなりません。マルキシズムが死に、宗教が死に、今、「国際協調」という人類が2度の大戦を経て生み出した正義(大義)が死のうとしています。日本も次世代の正義を読み、先取りせねばなりません。
紳士日記 2003-12-18 19:25:39 No.7674
山桜花さんのご意見、

★『例えば、現在、日中、日朝感に存在する『歴史認識論争』についても、貴殿はこの理屈を適用されますか。もし絶対正義なるものが存在しないという前提ないし諦観に立つならば、中共にも「北鮮」にもそれなりの正義がある、我々の主張する道理も彼らと同じ相対性の枠内から免れない、ということになりますね。』

→…云々とありますが、あなたはひょっとして戦争の「大義」と「真実」を混同なさってはいませんか? またお聞きしたいのですが、数年前に論壇で叫ばれた「権威は死んだ」という内容をどう捉えておりますか? 私はあえて、「言い分」と「大義」を同じ用法で用いたのですが、あなたがもし「普遍の大義を」なるものを唱えたいのならば、それは時間軸をも越えた「人類の大義」であり、まさに“世紀の大発見”ではありませんか。「人を傷つけてはいけない、殺してはいけない」このような偉大な言葉ですら大義にはなりえない現状の世界で、そのような言葉があればそれはとても素敵な言葉だとは思いますが、現実にあるのでしょうか? …それを探すのが人類の使命ではありませんか。

★『しかし『絶対的正義』はどこかに存在するのです。なぜなら、もしそうでなければ、人間が主張し論じる行為自体が「背理」になってしまうでしょう。「お前の主張ももっともだ、俺の主張も相対的なものに過ぎない」では、議論の前提が成立しないでしょう。』

→それは、逆ですよ。『議論の前提が成立しない』だから、人は争うのではありませんか? 大義があればその枠内の者は争わなくてすむのではありませんか。今、我々がいるこういった言論の場でも、同意見の者同士が同調し、異なる意見の者が議論する。違いますか?

紳士日記 2003-12-18 19:26:10 No.7675
啓蒙主義者さんのご意見

★『アインシュタインは言った。「運動はすべて相対的であり、この世に絶対静止点は存在しない。」これがアインシュタインの相対性理論です。物理学者が散々探し回ったあげく到達した結論は、「この世に絶対静止点は存在しない」でした。私は「この世に絶対正義は存在しない」と信じています。』

→ご指摘の通りと存じます。蛇足すれば、偉大な人類の賢人の1人「万物は流転する」のヘラクレイトスも、縁起と空の思想を持つサンスクリット哲学も同様ではないでしょうか。

 以上が私の見解です。山桜花さんには厳しい意見になってしまって申し訳ありません。弁も論も立つお方だろうとお見受けしております。私の本意を汲み取っていただければ幸いです。
やまざくら花(「山桜花」改め) 2003-12-18 21:09:39 No.7690
さて「大東亜戦争」開戦理由について、私の見解を述べてみます。貴殿(Minerva梟殿)は、大東亜戦争開戦の理由を「仏印進駐と三国同盟」に求めています。この見方は幣原喜重郎の「南仏進駐」が決定的理由であったとする意見と同じです。事実、昭和天皇も危惧されたようにヒットラーとの提携が英米側の危機感を煽ったことは否定すべくもありません。しかし大東亜戦争の原因をこれで説明しきることは片手落ちというよりも無謀というべきでしょう。
なぜなら、例えば、昭和天皇はこう述べられています。

大東亜戦争の原因 
『この原因を尋ねれば、遠く第一次大戦后の平和条約の内容に伏在している。日本の主張した人種平等案は列国の容認する処とはならず、黄白の差別感は依然残存し加州移民拒否の如きは日本国民を憤慨させるに充分なものである。又青島還付を強いられたこと亦然りである。』

これは貴殿が軽視されている日本が掲げた戦争目的『アジア解放』のもつ重大性を裏付けるものでもあります。

印度のパール判事の判決書の記述もここに引用しませんが、これは当時の日本の立場をほぼ全面的に支持したものであることは言うも愚かなことでしょう。

つまり歴史には前史があります。貴殿がご指摘の『三国同盟』は、実際、まずかったにせよ、英米の横車に対抗するために他国と連繋の「素振り」をすることは外交的駆け引きとしてはやむを得ない側面もあったのではないでしょうか。ドイツとの同盟は実質的には機能させなかったのであり、三国同盟を以て「大東亜戦争」の意義全体を否定することは『木を見て森を見ない』議論ではないでしょうか。『続』
Minerva梟 2003-12-18 21:54:45 No.7697
山桜花様
紳士日記様
格調高い反論やご批判を頂くことは,賛辞や賛同を頂く以上に嬉しい。
闘志が湧き,天下国家を論じた若い頃に戻った気分です。
若い頃は,意見が合わないと,最後は取っ組み合いになりましたが,ネットではそれが出来ない。(爆笑)

紳士日記様(No.7659)
>私にはあなたの「日米同盟」→「金融トロツキズム」→「大東亜戦争の総括」から導き出そうとしている結論、議論の方向性がわかりません。<

当初,小生が意図していた議論の展開は,次のようなものでした。
・日本政府のイラク派兵決定に賛成する。
・しかし,それは,アメリカのイラク侵攻に賛同するから
 ではない。単に,アメリカとの同盟を重視するからだ。
・なぜ,アメリカとの同盟を重視するか?
 当面,シナ(と朝鮮)が日本の脅威であり続ける。
 その脅威に対抗するには,日米同盟が欠かせない。
 当面とは,今後二,三十年くらいか。
・しかし,米国に台頭しつつあるネオコン・イデオロギー
 (金融資本的トロツキズム)は,コスモポリタニズムで
 ある。
 民族国家,及び国家主義を否定の否定する思想である。
 ボーダーレスの世界を理想とし,米国の覇権を拡大し
 ていくイデオロギーである。
・シナの自由経済化がいっそう進み,シナが米国の武器産
 業および民需産業の市場となった時,米中が急接近した
 時,すなわち米中の利害が一致した将来の時点で,米中
 が日本に対し,コスモポリタニズムの理念を押し付けて
 くると,厄介なことになる。
・中国は,基本的にコスモポリタニズムの傾向がある。
 12億の民の一部が,国境を越える労働力として流入し
 てくる。
 それを米中の圧力で食い止められない事態もありうる。
 日本側にも,労働人口減少から,安易にそれを受け入れ
 ようとする土壌もある。
・日本の國體を護持するには,たとい人口が減少しても
 外国人の流入を阻止しなければならぬ。
 壱民族壱国家の原則を護ることが,稀有の國體を護るた
 めの大前提である。
・日米同盟は今の日本にとってきわめて大事であるが,今
 から軍事的完全独立の道を探っていかねばならない。
 そのためには,国民が尚武
2003-12-18 21:56:05 No.7698
そのためには,国民が尚武の気風を取り戻すこと。
・その前にやるべきことは,先の大戦の総括。
 そこで言いたいことは,結論から先に言うと,キャリア
 制度の廃止。いきなりそれを言うと,猛反発を食うと想定
 して,大東亜戦争論を展開しようとした。

以上のような下心をもってスレッドを立てたのですが,議論は流動的に動き,戦争の大義から,『絶対的正義の実在』というトマス・アクイナス的な世界へと漂流しつつあります。

そこで,議論の方向性にはこだわらず,すこし流れに乗って漂流してみたい。
山桜花様が提示された戦争の大義に関する議論。
個人の倫理命題が国家の行動には当てはまらないというのが小生の考えですが,山桜花様の意見を,しばし,静聴したいと思ってます。続きを待ってます。

山桜花様が提示された國體の問題,これも大方のご意見を伺いたいが,これは別スレッドで論ずるべきか。

なお,Steven K.Vogel( カリフォルニア大学の政治学の学者)の記事,まだ読んでません。明日,本屋に行きます。
知日派の学者は,日本の潜在的実力を知っているがゆえに,『ビンのふた』論者が多く,国連協調を唱えているなら,日本ナショナリズムの再興を警戒しているのかも知れない。
以上
2003-12-18 21:59:49 No.7699
訂正:
誤) 国家主義を否定の否定する
正) 国家主義を否定する
酒呑童子 2003-12-18 22:36:30 No.7702
Minerva梟様

レスが遅れてしまいましたが、私の立場も賛成3です。ご指摘の通り、我国は極めて特殊な国柄を有し、為に文化的宗教的にも孤立しています。ただ肌の色が同じだとか、顔つきが似ているという理由だけで「友人」を選べば、大きな間違いを犯すと「経験則」から確信致します。戦前のアジア主義(興亜論)は幻想であり、むしろ「理想論」に流されて国策を誤った原因にすらなったと認識します。石原莞爾や東亜連盟もそうした幻想的なアジア主義に依拠したものでした。

日本は元来が「孤立」しております。それは、昨日今日始まったことではありません。ハンチントンが『文明の衝突』を上梓した二千年も前から、我々の先祖が大陸勢力の侵略から我国を守る為に、そのような道を選択したのです。よって日本は「アジアの一員」ではあり得ません。先輩達の錯誤は絶対に繰り返してはならないのです。次回の「敗戦」は我国を完全に滅ぼしてしまいます。周辺諸国を顧みるよりも、先ずは自らの置かれた苦しい立場に思いを致すべきです。アジアと「連帯」して欧米の支配と戦うなどは、身の程を弁えない「愚挙」です。現実にはどうやったら、我国を潰さずに残すことが出来るか?その一言に尽きます。それが精一杯のことですよ。それ以上のことは、考えても詮無きことです。

最も大事なことは、我国を出来るだけ良い状態で、次の世代に引き継ぐことなのです。それが二千年の長きに渡って、我国を守ってこられた我々の祖先に対する礼儀であり、これから我国に生を受けるであろう子孫に対する義務だと考えます。

また大東亜戦争に関しましては、かなり前に私の基本的な認識を書き込んでおりますので、今回は差し控えたいと思います。
やまざくら花 2003-12-18 22:40:36 No.7703
 Minerva梟 殿
 紳士日記 殿
 啓蒙主義者殿

いきなり横からご無礼仕ります。
私、自己紹介はわけあって致しませんが「Minervaの梟殿」の『日米同盟論』を立ち読みし少しく「敵意」を抱きましたのが『投稿』の切っ掛けです。

『梟殿』は失礼ながら、よく勉強されているようですし、誠実そうな人柄を直感致しましたので、語るに足ると勝手に思い込んだ次第です。
『紳士殿』、『啓蒙殿』のご意見は、未だざっとしか読んでおりませんが、いずれ、折をみて手厳しい反論を加える積りです。

実は、小生、現在、療養中です。
監視体制が厳しく、時間も制限されていますので、余り多くの方とお話することが許されません。
ですから、取り敢えず、戦線を広げず、現状の『バトル』程度で失礼させて下さい。

決して逃げを打っているのでないことは、これまでの主張からもご理解頂けるかと存じます。(笑い)

それから『投稿』の要領を知らず、別立てで「やむにやまれぬ大和魂」という拙文を書きましたので、そちらでご覧頂きたく存じます。それから、小生、安保世代ですよ。

大川周明、吉本隆明、小林秀雄らの影響を受けています。
同じ熱き血のかよう日本人同士、つまらぬ揚げ足取りは止めて『正々堂々の保守の論争』をやろうじゃないですか。

以上、お控えなすって。
今後宜しくお付き合いの程、願いあげます。
Minerva梟 2003-12-19 13:11:06 No.7715
やまざくら花様

現在、療養中と伺い,一日も早く回復されることを祈ります。
貴殿とは若干意見が異なるが,貴兄の憂国の想いは当方にも十分伝わり,ひそかに敬服しております。

スレッド「やむにやまれぬ大和魂」を読みました。
小生が懸念することは,日本の保守が反米派と対米協力派に二分されることです。
それこそ,日本を仮想敵国とする諸国の思うつぼであり,場合によっては,英米を離反させかねない。
ここでは,しばらく,貴兄のご意見を静聴し続けます。

本日は,病床の慰めとして,小生の私事を漫談で述べてみたい。

大川周明:
昔,彼の書いた赤い表紙の岩波新書(戦前版)をざっと読んだ記憶があるだけです。
ネットで調べたところ,豊富な情報がありそうなので,これから少し読んでみようと思う。
インドへの想いは,小生も共有する者です。小生の場合,多神教とアニミズムを渾然としたヒンズー教に,共感を覚えています。

吉本隆明:
これは,我々の世代の「運動家」が盛んに読んでいた。
小生の場合,高校が受験校であったせいか,生徒の間に大学生の真似をして左翼ぶることが流行った。
小生も高二のとき,ほんの二ヶ月ほど,美少女(2歳年上か?)から,革命論の手ほどきを受けました。
こちらは,悪童2名,理論は良くわからなかったが,美少女の眸が理想で煌いていた。
「革命戦が起こったら,美少女の前で名誉の負傷をして,介抱してもらう。」という夢想を抱きつつ。(爆笑)
女は敏感だから,我々,二人の悪童の下心を見抜いていたかもしれない。たちまちにして,我らの目の前から姿を消した。
そんなわけで,大学では,もはや学生運動には興味を失っていました。
吉本隆明も,当時,目を通してみたが,理屈っぽく珍奇な単語が並んでおり,受け付けませんでした。
若気の至りで,理屈っぽく小難しい本を書く奴は,頭が悪い奴と断定していました。
米国の優れた学者が本を書くと,平易な言葉で,わかり易く書く。それを日本の学者が翻訳すると,妙に難しく化けてしまう。
日本人の悪いクセだと思う。
そんな訳で,いまでも吉本隆明先生の部類は,敬遠です。
ただし,同じ左翼でも,丸山真男は,頭脳明晰,論旨明
2003-12-19 13:12:28 No.7716
ただし,同じ左翼でも,丸山真男は,頭脳明晰,論旨明快。小生は,この人からは大きな影響を受けたと思う。

小林秀雄:
小生の一つのテーマ,日本精神を学ぶ。
その方向で,小林秀雄の「本居宣長」を読んでます。
小林秀雄は,小生にとっては,悪文家であり,読みにくく,何度も読み返さなければならない。小生の頭脳が単純なのだ。

今回は堅い話を抜きにして,以上,漫談をお届けしました。

やまざくら花 2003-12-19 16:20:04 No.7721
 Minerva梟 殿

ご多忙の中、態々、ご心配を煩わし、恐縮の至りです。
つまらぬ「打ち明け話」から、ご迷惑をお掛けしてしまいました。なにか負い目ができたような感じですが、ご覧のとおりの「いっこく者」で衛生無害ですから、広い心で許してやって下さい。

無論、議論は議論ということで結構ですから、お互い、切磋琢磨してして日本の復権に繋がる思想を探ってまいりましょう。

ところで、丸山真男には困りましたね。
彼の「東洋治思想史」は明快でしたが、小生、今は完全に放棄しています。この辺りが貴殿との齟齬が生じる因かも知れませんね。まあ、いいでしょう。またそのときはそのときで、やりましょうか。先日、いつか体系的に論破する日のために、お付き合いで、古本の「戦中と戦後の間」を買った位ですから。

大川周明「安楽の門」「日本文明史」
小泉八雲「神国日本」(東洋文庫)「日本の心」等(講談・学術)
小林秀雄「歴史について」等「本居宣長」
これらは好きな作家、著作です。
もう。「吉本」はタクサンです

種明かしはこの辺にしておきますかな。(笑い)

それから、例の続きは「やむにやまれぬ大和魂」のほうに載せました。厄介でもそちらでご高覧下さい。
紳士日記 2003-12-19 17:29:17 No.7725
Minerva梟さん、皆様、こんにちは(こんばんは)。

まずは、『格調高い反論やご批判を頂くことは,賛辞や賛同を頂く以上に嬉しい。闘志が湧き,天下国家を論じた若い頃に戻った気分です。』とのご評価ありがとうございます。見識の高い方にお集まりいただき質の高い議論を戦わせ、お互い切磋琢磨したいものです。私個人としては、意見のぶつかり合う領域を議論することでより優れた論を生み出せたらと考えております。
正直に申し上げますと、私はこのようなコミュニケーション形態に慣れていないため、様々な意見の交錯に困惑しております。検討外れな方向から意見を述べる可能性があることを先にお詫びします。

まずは、問題定義をなさったMinerva梟さんのご意見である「将来的な中国脅威論」ですが、これに関しては私も“脅威”ではありませんが“少々、気分の良くないもの”を感じ取っております(お断りしておきますが、私は中国が嫌いではありません。三国志は好きだし、偉大な思想家を幾人も育んだ風土には畏敬の念を禁じえません)。
つい数年前までの私の中国に対する認識は、不完全な資本主義、民主主義無き人民統治、傲慢で極めて世界に対して内向きな外交など、いわゆる「現代的な視点から見た近代化」に大きく立ち遅れた国でした。
しかし、ここ近年の中国は明らかに目覚めつつあります。その根拠ですが、

・ 憲法に「民主」の文字を盛り込んだ
・ 宇宙競争への本格的な参戦
・ 台湾への干渉
・ 6カ国協議などへの積極的参加
・ 経済規模の大きな発展
・ ASEANなどアジア地域への積極的アプローチ
紳士日記 2003-12-19 17:30:21 No.7726
特に、私が驚いたのは、「神船5号」の宇宙飛行士のヤンさんでしたか、「万里の長城は見えなかった」発言です(長城は宇宙から肉眼で見える唯一の建造物と言われていた)。もしこれがかつての中国なら、このような発言がありえたでしょうか? 間違いなく「雄大にそびえていた」とか「とても誇らしかった」のように、プロパガンダしていませんでしたか? 現在の中国にはヤンさんが自分の意思で発言してもよい空気があるのです。これに私は驚きを隠せません。

かつての中国は、国際向けにも国内向けにも、現在の北朝鮮のような発言を繰り返していた。我々、偉大なる中国は…」などプライドと中華思想に凝り固まり、現実を直視しない国でありました。
私はベトナムに1年半赴任していた経験がありますが、そのとき、嫌というほど政治的意図に満ちた発言を聞かされてきました。またそこに住む良民が、いかに政府から無知な状態になるよう仕向けられているかは存じているつもりです。

そして、6カ国協議。現在、6カ国協議の鍵を握っているのは間違いなく中国です。残りの4カ国は中国の顔色を伺わなければ会議のテーブルにつくことすらできない状況です。冷戦期あれほどの発言力を持っていたロシアなど、完全に蚊帳の外。先週、アメリカは中国のご機嫌をとるためか、やむを得ず(と信じたい)、台湾の発言に釘を刺しました。ブッシュ政権は台湾の「民主化のための住民投票」に待ったをかけた。イラク戦争の大義の一つである「民主化」に待ったをかけました。

これに対して、陳水扁総統は「ブッシュは中国の圧力に屈し、台湾の民主的な試みを妨げようとしている。これは全世界の民主国家を侮辱する行為だ」と猛反発しました。台湾の気持ちを考えれば当然でしょうね。
台湾はすでに不毛な独立論争を避け、自治権を中国から移譲してしまう「国家という形にこだわらない独立」に向けて走り始めている。台湾に中国と争う気はないようだが、中国はどうであろうか? アメリカの監視が外れたら、と考えると私は“少々、気分の良くないもの”を感じずにはおれません。
紳士日記 2003-12-19 17:31:31 No.7727
昨今、台湾、韓国、日本に共通してナショナリズムの機運が高まっている。これは一体何を示しているのでしょうか。そして、日米同盟はもう一つの有事に対応できるのか? 最後に、引用ですが

『第二次大戦後、世界にソ連陣営とアメリカ陣営の間に引き裂かれた4つの国が生まれた。「東西ドイツ、南北ベトナム、南北朝鮮、台湾と中国」。世界は2つの問題を解決したが、まだ残り2つの問題を解決していない。そして、2つはどちらも日本にとって周辺有事である。』

申し訳ありません。また長々と書き記してしまいました。
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