鐘の渡り 古井由吉
出版社 新潮社 ISBN 978-4103192107紹介日 2014-4-25 この本を紹介した番組
女に死なれたばかりの人と山に入って、ひきこまれはしないかしら-。呪いめいた言葉をつれて、女と暮らすつもりの男が、女を亡くした友と旅に出る。彼らの視るものは、紅葉が燃えて狂ったように輝く山と、女人の匂い立ちのぼる森。そして夜には、谷を流れるあの鐘の音が、昏い峠に鳴り渡って-。三十男二人の妖うい山路を描く表題作ほか全八篇。現代日本最高峰の作家による言語表現の最先端。