「現人神」「国家神道」という幻想―近代日本を歪めた俗説を糺す
新田均
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出版社
PHP研究所 |
「現人神」「国家神道」――これらの言葉から、現代の日本人はどんなイメージを連想するだろうか。おそらく、狂信的な「天皇崇拝思想」と、それを支えた「国教制度」といったとこだろう。はっきり言えば、このような認識は「幻想」であり「虚像」にすぎないのである。しかしこの「幻想」が、首相の靖國神社参拝問題や、政教関係訴訟、さらには教科書問題や外交問題にまで影を落としているのである。
本書では、実証的歴史研究の成果に照らしながら、“虚像”が誰によって、いかにして創られたかを検証する。