「南京安全地帯の記録」完訳と研究
冨澤繁信
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出版社
展転社 |
南京城内に設置された「安全地帯」。それは、南京に残ったほぼ全市民と外国人達が避難した区域である。そしてここがいわゆる「南京大虐殺」の現場とされてきた。
本書は、日本軍による南京大虐殺が「有った」派も「無かった」派も第一級史料と認める『市民重大被害報告』を初めて完訳し、成立過程と目的をも究明した労作である。
【内容】
◆研究編
一、『南京安全地帯の記録』の核心
二、南京の日本軍
三、『南京安全地帯の記録』の事例の統計
四、『南京安全地帯の記録』の事件と中国語版『拉貝(ラーベ)日記』に現われた事件との異同
五、『南京安全地帯の記録』洞訳批判
六、中国人の掠奪と泥棒市場(データベース『南京事件のすべて』より)
七、『南京安全地帯の記録』の固有名詞総覧
八、南京の人口と安全地帯への集中の記事一覧
◆翻訳編
『南京安全地帯の記録』全訳