【桜・ニュース・ダイジェスト 第6号】
「日本の裏社会」の実態
- 元公安調査庁調査第二部長・菅沼光弘氏に聞く!-
《内容の一部をダイジェスト紹介!!》

 外国特派員協会での講演(10月19日)にて、「日本の裏社会」と同和や
在日との関係など、日本社会におけるその実態について言及され、話題
なっている元公安調査庁調査第二部長の菅沼光弘氏をお迎えし、改
てその真意をお聞きするとともに、外国の諜報活動に対抗する日本の

ンターインテリジェンス(対工作防衛)の必要性などについても伺いました。

 

 

菅沼)
私が所属していた調査第二部は、当時、二部三課がありまして、右翼団

体を担当していたわけです。当時の右翼団体と言いましても、所謂、やく
ざ・暴力団の手先になっているのが実態だったわけです。右翼団体の本当
の姿を知るためにはやくざ・暴力団の動きも知らなければいけないという事
で、我々も調査を始め、色々と現実を聞いたわけですね。
…(略)…
特派員協会で何を話したかと言いますと、日本の社会を理解するにはそう
いう部分も知らなければ、本当の姿はわかりません。だからその点について
知ってもらいたいと。
…(略)…
日本の今の政治の状況でもそうですが、様々な形で暴力団・やくざとの絡
みがある事は事実なわけですね。
…(略)…
やくざ、任侠の世界は、ある意味で、日本の文化の一端を担っている人達
ですよ。
…(略)…
例えば、神社のお祭り、相撲の興行は、暴力団と言われる人達が取り仕
切ってやってきたものなのです。
TV等もちょっと前までNHKで、清水次郎長やってましたでしょ、これはれっき
としたやくざであり、また、国定忠治も日本人は皆好きなわけですよね。

また、柴又の寅さんも、現在から見れば暴力団なわけですよ。

…(略)…

水島)
確かに独特のものですよね。

菅沼)
やくざと右翼、或いは政治が結びつく一つのキッカケは60年の安保ですよ。

…(略)…
要するに、日本の為には必要だったわけですね。
…(略)…
平成14年ですか、警察は暴対法という法律を作ったわけですね。その結
果、今、目に見えない中国のマフィアとか、その他、コロンビアとかいろんな
国のマフィアが日本の夜の街を支配している状況になったのです。
…(略)…

それから、日本の裏社会という事になりますと、どうしても言わなくてはなら
ないのは、同和の問題と在日の問題ですね。
同和問題というのは、1969年に同和対策事業特別措置法が出来まし
て。
…(略)…
その結果、例えばこの前、奈良県で大変問題になりました部落開放同
盟。そういった団体が、国、地方公共団体など、差別的対応を行った人
達に対して教育をすると言う形で、いわば糾弾を始めたわけですね。そう
りますと、みんな恐怖に感じるわけですね。
…(略)…
奈良の市役所のような問題も、おそらく日常、いろんな所で行われていた
問題だろうと思いますよね。

それから、在日の問題もそうです。終戦直後、あの方達は、我々は戦勝
国民なんだと、日本の裁判権というのは我々には適用されないんだと傍
無人な事やったと、当時のいろんな映画等にもなりましたけれどもね、
時の日本国民の中に在日の人達が凄く恐ろしい人達だという印象が
非常に深まった。こういった、恐怖というものが、暴力団もそうですね、日
の裏社会との結びつきの原因となるわけです。

暴力団を撲滅する、差別を撤廃する、これは大変素晴らしい事です。
…(略)…しかし、その事でいろんな事が曲げられた、今日の色々な問題
が出てきたわけですね。

…(略)…

水島)
日本人に気概がなくなってるという事もあるのでしょう。差別の問題にして
も、私が最初に部落問題を知ったのは、島崎藤村の「破戒」を読んで、
水平社とか大変立派な事を言ってるのに、奈良の問題と全然違うという
か。

…(略)…

菅沼)
小泉さんの構造改革と非常に深い関係もあるわけですが、同和対策事
業特別措置法は時限立法ですから、33年間の経ち、2年前に失効した
わけです。これらが重なりまして、今日、同和を語って非常に不合理な事
をやってきた人達が次々と摘発されてますね。
…(略)…
在日の問題は、例の拉致問題。日本国民全体が、北朝鮮がこんな事を
やってきたんだという事が非常に問題になってきましたね。
…(略)…
日本国民の見方も変わってきているわけです。ヤクザも、同和も、在日
も、今、全てが新しい方向に動き始めているんですよ。だから、我々もこの
方向を、本当にいい方向に動かすべき時期だと思いますよ。

水島)
暴対法は、かえって逆のマイナスを生み出した面もあるという事ですね。

菅沼)
暴力団の活動が不透明、誰がやくざかもわからなくなってしまった。

水島)
特に賭博、博徒といって商売している連中ですよね。色々と収入の源が
絶たれるとね、もっと無謀な事をやる外国人犯罪者が入ってきちゃうわけ
ですね。
…(略)…
また政府も、留学生とか言って、むやみに入れてますよね。

菅沼)
観光を拡大するためにビザをね。いろんな方法で、日本に来てくれと。
一方、その影で、いろんな不良外人がいろんな形で入ってくる。
…(略)…
だから、今、色々な複雑な犯罪が起こってますよね。迷宮入りが非常に多
いのですがね。その中で例えば外国人のヒットマンでもね、簡単に雇えるん
ですから。

…(略)…

水島)
それと、やくざ業が出来なくなってくると色々な分野に、グレーゾーンに行き
ますよね。

菅沼)
特に今よく言われてますのは所謂IT関係のね、いろんなベンチャー企業み
たいのを立ち上げようとしますよね、なかなか銀行が金を貸してくれない。
そうすると、ベンチャーキャピタルみたいなのが作られて、貸してくれる。
しかし、そのバックになってる資本はどこから来ているのかと。

…(略)…

水島)
そういう現実をちゃんと踏まえた上で色々な事を言わないとダメですね。

…(略)…

菅沼)
もっと恐ろしいのはね、ある種の目的をもって、例えば、外国の政府が、
中国の政府がそういうものを送り込む事によって様々な日本の秩序とい
ったものを崩壊させていくといった事になれば、これはゆゆしき問題になるわ
けです。日本国家の崩壊に繋がってゆく事です。

…(略)…
安全保障もそうですが、そんな「きれい事」ではないんです。



(番組からのピックアップ紹介のおわり・・・)
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