【桜・ニュース・ダイジェスト 第5号 2006.11.18】

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SAKURA NEWS DIGEST              第5号 2006.11.18
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  日本文化チャンネル桜  公式メールマガジン sky perfecTV! 767ch
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~渡部昇一先生や、中西輝政先生など豪華出演者が集う
      日本文化チャンネル桜の公式メールマガジン~
    
     
今号のコンテンツはこちら・・・

 □ チャンネル桜 水島より冒頭言
 
 □ チャンネル桜の注目番組案内。
 
 □ 番組クローズアップ 第一弾!!
 『核実験46回!新疆ウイグル自治区での中国の人権抑圧と民族弾圧!
  「世界ウイグル会議秘書長ドルクン・エイサ氏独占インタビュー」』
      内容の一部をダイジェスト紹介!!

 □ 番組クローズアップ 第二弾!!
 戦史を塗り替える大スクープ!
 『「証言!海軍少佐・深井俊之助氏に聞く」』井上和彦
      内容の一部をダイジェスト紹介!!

 □ おすすめのイベントや講演会に関する情報。

 □ おすすめの書籍紹介。

 

〓【 チャンネル桜 水島総より冒頭言 】〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
    テレビを見ると馬鹿になる?    水島 総

テレビを見ると馬鹿になる。言い古された言葉だが、本当なのか。確かに、
馬鹿になる。
テレビを見ると弱虫になるか。本当に弱虫になる。なぜか。
戦後日本の各家庭の茶の間にテレビ受像機が入り込んだ日から、茶の間
は家族同士の生活空間から、擬似「演芸場」に変わってしまった。それに

よって何が起こったか。まず、家庭に演芸場が持ち込まれて、日常がいつ
も「ハレ」の日々となった。つまり、毎日が楽しいお祭り(騒ぎ)になったので
ある。静かで力強い、地味ではあるが充実した時間だった家族の日常は、
その日から永遠に失われてしまったのである。


もうひとつある。それまで家族の視線と意識は父親に集まっていたのに、
テレビ画面にそれが移ったのである。それによって、家族同士の意識や
家父長としての父親の存在感が薄れ、家族解体が進行し始めたのである。
家族の視線と意識は、それぞれテレビ画面に集中し、家族は個々人と
して、ばらばらに解体されていった。特にこれまで「社会性」「世間」「大人の
世界」を家庭内に持ち込んできた父親は、テレビに登場する素敵でかっこ
いい男、知性溢れる男、芸術的な男、スポーツマン等に圧倒され、家庭に

おける主役の座を完全にとって変わられた。


テレビを見ながら、父親が笑う。母親も笑う。子供も笑う。家族が笑う。
しかし、個々の家族は、それぞれがテレビとだけ結びついているのだ。
家族同士の絆は失われていき、父親は家族の中心から、ワンオブゼムに
成り下がった。テレビが父親の位置にとって変わると、家族達は、テレビ
画面の世界の住人と価値観を共有するようになる。テレビ画面の人々は、
本質的に「河原者」であり、「堅気」の人間ではない。そういう人々が、
毎日、堅気の家族の前に登場し、「面白くなきゃテレビ(人生)じゃない」と
「人生は祭りだ!美しく楽しい!」と「ハレの日」の価値観で「洗脳」し続
ける。テレビに連日登場する人々は、憧れ、仰ぎ見るスターではなくなり、
画面を通して、視聴者と「祭り」を共有する地続きの身近な存在となっていく。
唯一、テレビにスターが存在するとしたら、超人的な精神と体力を見せる
ことが出来るスポーツ選手のみである。知性や芸術、芸能のような精神的
なものは視聴者と地続きの存在でしかなくなったのである。学者も、文化人
も、芸術家も、芸人も、みんな一律に平面的で身近な存在となり、感性と
知性はみな「平等」となった。こうして、世界には「ちょっと利口」な人と
「ちょっと馬鹿」しかいないように見えるのっぺりした「平等」の大衆社会が

具現化したのである。
「やさしくってちょっと馬鹿」な大量の視聴者は、テレビの世界が連日叫び
つづける『世界は楽しい(はず)面白い(はず)美しい(はず)幸せな(はず)
寂しくない(はず)』の戦後の似非ヒューマニズムのお祭り洗脳メッセージ
に染まっていく。


例えば、最近、若手芸人のつまらぬお笑い芸に、無理に若者達が一緒に
笑うのはなぜだろうか。
孤独を恐れる心である。弱さである。
テレビによって、家族共同体を解体され、孤立した個々人は、架空の楽し
い共同世界から外れて、厳しく寂しい現実世界を直視するのを、ひどく恐れ
るのである。みんなと一緒に笑っていれば不安ではない(はずだ)と考える、
そのひ弱な精神は、バーチャルな幸せテレビ空間に慣らされ、現実の悲惨
や嘘、つまらなさ、孤立や寂しさに耐えられない。
 地球上に生きる大部分の人々は、生きることは「苦」であり、大変な労苦
を強いられるものだという前提の意識がある。だから、少々の苦労や飢え
や「いじめ」などは、耐えられるのだ。「苦しみ」「孤独」「怒り」「悲しみ」「憎
しみ」「無理解」等々、それが当たり前だと思っているからである。だからこ
そ、ふとしたことで人間の優しさや愛を垣間見るとき、心の底から喜び、
人間世界も捨てたものではないと、幸せを感じられるのである。


 戦後日本の教育も、戦後のテレビメディアも、その世界と人生の「現実」
「真実」を伝えず、「人生は、楽しく美しいもの」だと偽善と嘘を喧伝し続け
てきた。
本当は「話し合えば、理解し合える」のではなく、人間は「理解し合えない、
ゆえに話し合う(べきだ)」という真実、これを見る力すら失い、あるいはそ
れを感受することすら出来ないほど、戦後の日本人は痩せ細った「貧しい
精神」に変貌してしまったのである。
 子供達や校長先生の自殺は、色々な理由がある。しかし、テレビメディア
も、十分加担しているのは確かなのである。


 

    もののふの臣の男はかかる世に 何床の上に老いはてぬべき
                              久坂玄瑞


                    
〓【 チャンネル桜 今週の注目番組 】〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

( 1 )【注目番組!】 討論! 「テレビ掲示板討論会」
          -特別編- 左右対決!

 チャンネル桜ウェブサイトの掲示板にて、日々、熱い議論を交わしている
面々がスタジオに集い、日本の行方についてプロ顔負けの議論を展開する
「日本よ、今...テレビ掲示板討論会」。
 今回は特別編として、レギュラーメンバーとは一線を画する、ネット上で募
集した左派あるいはリベラル論客達と、教育・いじめ問題や軍事オプション
も含めた対北朝鮮政策などについて、熱い議論を戦わせます。
 週末の夜に、どうぞじっくりとお楽しみください!

 《放送日時》

 11月18日(土) 21:00 - 24:00
 11月20日(月)  1:00 -  4:00 (再放送)
 11月26日(日)  2:00 -  5:00 (再放送)

《パネリスト》

 河内屋蒼湖堂
 みや東亞
 Doronpa
 ゆうと
 塩浜修
 多田野耕介

《司会》

水島総

http://www.ch-sakura.jp/topix/205.html

インターネット放送は、11/18深夜には公開予定です。
こちらからどうぞ↓↓
http://bb.ch-sakura.jp/search.php?s%5Bgenre%5D=42



( 2 )【注目番組!】  日中安全保障対話 [2]
         岡崎研究所 vs 中国社会科学院日本研究所
  
 岡崎研究所 と 中国社会科学院日本研究所 による 日中安全保障 
対話。昨年、中国・北京で行われた際には、「靖國問題」や反日デモ、東
シナ海のガス田開発問題などの影響で日中関係が冷え込んでいたことも
あり、緊迫感に満ちた厳しいやり取りも見られたが、安倍首相の訪中や北
朝鮮による核実験などで情勢に変化が生じた今回は、前回とは異なる議論

の発展も見受けられた。

 丸2日間に渡り、核武装論議や歴史認識、台湾問題など、日中間に横た
わる諸問題について、それぞれの立場から忌憚のない真っ向勝負の論戦
が繰り広げられたディベートの模様を、数回に分けてお送りします。

《放送日時》

 【第2セッション】 安倍内閣と今後の日中関係

 11月19日(日)  0:00 -  2:00
 11月19日(日) 10:00 - 12:00 (再放送)

 ※ 第3セッション以降も、順次 放送予定です。

◆ 岡崎研究所 ・ 中国社会科学院日本研究所
  日中安全保障対話
  [ 平成18年10月30日・31日 於・岡崎研究所会議室 ]

《中国チーム 参加者》

 蒋立峯 (中国社会科学院 日本研究所 所長)
 呉懐中 (中国社会科学院 日本研究所 助理研究員)
 李 微 (中国社会科学院 対外合局 副局長)
 陳学恵 (中国解放軍軍事学院 研究員 / 大佐)
 李春光 (中国社会科学院 日本研究所 研究員 / 東京大学大学院)
 趙 軍 (駐日中華人民共和国大使館 陸軍副武官 / 上級大佐)
 王雅丹 [通訳]

《日本チーム 参加者》

 岡崎久彦 (岡崎研究所 所長・理事長)
 川村純彦 (岡崎研究所 副理事長 / 元海将補)
 山本 誠 (岡崎研究所 理事 / 元海将)
 佐藤 守 (岡崎研究所 理事 / 元空将)
 金田秀昭 (岡崎研究所理事 / 元海将)
 武貞秀士 (防衛研究所図書館長)
 吉崎達彦 (岡崎研究所 特別研究員 / 双日総合研究所副理事長)
 鈴木邦子 (岡崎研究所 特別研究員)
 阿久津博康 (岡崎研究所 主任研究員

http://www.ch-sakura.jp/topix/204.html

インターネット放送は、11/18深夜には公開予定です。
また、第1セッションの模様もこちらでご覧になれます。↓↓
http://bb.ch-sakura.jp/search.php?s%5Bgenre%5D=41



( 3 )【注目番組!】 緊急特番「緊迫した東アジアの核情勢」
          - 中国軍事専門家・平松茂雄が斬る!  

 北朝鮮の核実験によって、日本をとりまく軍事的脅威は新たな段階を迎
えている。 しかし、核武装についての「議論」を行うべきとの麻生太郎外相
や中川昭一政調会長の発言に与野党から反発や牽制の声が上がるなど、
現実に即した対応と判断よりも、理想を堅持することにこだわる向きも未だ

見られる。
 「核武装」について議論することさえ忌避したままで現在の東アジア情勢を
洞察することに、果たして意味はあるのか?
 かつての中国が核保有にこだわった理由とその後の情勢などと照らし合
わせながら、今、北朝鮮の核問題に日本はどのように対峙すべきなのか、
中国の核や軍事情勢に特に お詳しい平松茂雄氏をお迎えし、検証して

いきます。

《放送日時》

  11月20日(月) 16:00 - 17:00 (再放送)
  ※ 通常、「日本の息吹」をお送りする時間ですが、変更になります。

《出演》

 平松茂雄 (軍事評論家・元防衛研究所研究室長)
 水島 総  (日本文化チャンネル桜 代表)

http://www.ch-sakura.jp/topix/202.html


インターネット放送は、こちらからどうぞ↓↓
http://bb.ch-sakura.jp/search.php?s%5Bgenre%5D=41


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チャンネル桜 出演予定者情報は、こちらから
http://www.ch-sakura.jp/topix/177.html

チャンネル桜 週間番組表は、こちらから
http://www.ch-sakura.jp/weeklypg.html



〓【番組クローズアップ 第一弾!!】〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
 
・核実験46回!新疆ウイグル自治区での中国の人権抑圧と民族弾圧!
「世界ウイグル会議秘書長ドルクン・エイサ氏独占インタビュー」

 -水谷氏に、中国のウイグル人たちに対する政治的な弾圧の概要等を
お聴きした後、ドルクン氏より、驚くべきウイグルの悲劇が語られる-

ドルクン)
我々、東トルキスタン国民が目標としているのは、本当の自由を取り戻す
ことです。唯一の選択肢は、中国からの独立しかないと考えるようになりま
した。私は95%のウイグル人がこのように考えていると確信しています。
……(略)……東トルキスタンでは人権が蹂躙され、政治的、経済的、文化
教育面等で激しい支配を受けています。しかし、この状況を知る人は、
世界でまだ希薄ですから同情も薄いと感じています。
……(略)……1949年以来中国共産党は、罪の無い50万人以上の東トル

キスタンの人々を政治的理由で逮捕・処刑迫害してきました。
今でも数十万の人が各地域の監獄にいて、特に9・11事件の後、中国政府
は「国際的テロと戦う」と嘘をつき、スンニ派イスラム教徒であるウイグル
人の民族的自由や民主化を要求する運動を鎮圧しています。……(略)
……民族を消滅させるため、中共は2006年から、「新疆」の幼稚園から
大学まで全ての教育現場においてウイグル語の授業を禁止、今年からは
教員・学生ともに、漢語しか使っていけないと強制したのです。

社長)
実は、新疆ウイグル地区といわれるところは、中国の核実験の場所でも
あるという事をお聞きしたのですが。

ドルクン)
中共政権は1964年から1996年まで、東トルキスタンのロプノールで46回に
わたって原爆実験を実施しました。
実験の被害を受けて亡くなった人の数は20万人を越えると言われてい
ます。水・農作物・土地の全てが汚染されました。……(略)……60年代
後半以降、医学的に原因が分からない皮膚病や奇病が増大しました。
奇病に罹り死亡する者も多く、癌の発生率も高い。更に恐ろしいのは、
新生児に目や耳や指や大脳がないような奇形が沢山出ている事です。
原爆実験の後遺症は、現在も東トルキスタンに存在するのです。

社長)
国連とかそういった調査団だとかは全く入ってないのですか?

ドルクン)
中国政府は、海外組織が調査する事を許可していません。国際的圧力を
強く受けて、2005年に一度だけ監獄での肉体的拷問被害を担当する国際
調査団を受け入れましたが、それ以外の調査は一切許されていません。

社長)
EU・アメリカも含めて、人権弾圧に関して、理解は進んでいるのでしょうか?

ドルクン)
……(略)……長年に渡る亡命ウイグル人の地道な活動によって、深刻さは
欧米では知れ渡っていますので、欧米諸国がウイグル人政治亡命者を
中国に強制送還する事はあり得ません。しかし、カザフスタン・キルギス
タン・パキスタン・インドなどに政治亡命したウイグル人のうち、国連難民
高等弁務官事務所から難民認定された人さえ含めて、あろうことか中国に
協力し、中国に強制送還させている現実があります。送還された多くの人
が、死刑や重刑を言い渡されており、こうした事例は枚挙に暇がありま

せん。……(略)……

社長)
テロリズムをやっつけてるだけだ、と中国は主張してますがどう思われ

ますか?

ドルクン)
中国政府にとって、民主や人権という概念は、テロと同じか或いはテロ
より恐ろしいものであるようです。……(略)……
ノーベル平和賞を受賞したチベット人の指導者ダライ・ラマ、今年のノー
ベル平和賞有力候補の一人だったウイグル人のラビア・カーディル女史
もテロリスト呼ばわりされました。中国政府は、国際社会やノーベル賞委員

会にまで、彼女はテロリストだからノーベル平和賞を与えないようにと訴え

ました。

2003年12月15日、4つのウイグル人組織と11人のウイグル人を、テロ組織・
テロリストであると中国政府は国際社会にむけて発表しましたが、実は、
その中の一人が私だったのです。しかし私は、東トルキスタンにいた時、
政府に対して原爆実験阻止、民族教育の発展充実、民族間不平等の

解消、民主的選挙の実施などを求めるデモや運動を行う学生運動を指導

したリーダーだったに過ぎません。私は学籍を剥奪され、命を狙われるよう

になってしまいました。……(略)……

社長)
日本政府の対応は、全く何もされてないのですか?

ドルクン)
日本から、政府・民間共に支持を頂いた事はありませんでした。日本で
全く知られていないからだと認識しています。……(略)……日本国民の理解
を得られれば、与える影響力は相当に大きいと考えています。

水谷)
……(略)……日本では、シルクロードといったら、ラクダが歩いてたりです
とか、平山画伯の絵といったイメージで語られがちですが、それではいけ
ないと思います。
現在ダライ・ラマさんが訪日、また世界ウイグル会議のドルクンさんが、同じ
時期に中国民主戦線の魏京生さん(チャンネル桜「明日への選択 #112」
ゲスト出演 ネット視聴可)が見事に同じ時期にいらっしゃってるんです
から、政府として何もしてないというのは、非常に残念な事だと思います。


(番組からのピックアップ紹介のおわり・・・)
続きを見たい方はここから↓

桜BB無料版ページ
報道ワイド日本「世界ウイグル会議秘書長 ドルクン・エイサ氏に聞く」
http://www.ch-sakura.jp/streamfiles/streaming.html?id=206

インターネット放送
「報道ワイド日本」(11月14日号)
http://bb.ch-sakura.jp/search.php?s%5Bgenre%5D=34



〓【番組クローズアップ 第二弾!!】〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

戦史を塗り替える大スクープ!
  「証言!海軍少佐・深井俊之助氏に聞く」井上和彦


「人間の杜~証言シリーズ~」そして「防人の道 今日の自衛隊」でお届けし
ている海軍少佐・深井俊之助氏(92)のインタヴューは、これまでの戦史を
すっかり塗り替える大スクープとなりました!

 かつて戦艦「大和」の副砲長としてあらゆる海戦に参加した経験を持つ
深井俊之助氏(92)。
 駆逐艦に座乗して開戦劈頭のマレー沖海戦からスラバヤ沖海戦を戦い
抜き、天下分け目の決戦となったたミッドウェー海戦では連合艦隊司令
長官・山本五十六大将と共に戦艦「大和」の艦橋で戦闘の推移を見守り、
そしてフィリピン決戦ではレイテ湾を目前にしてあの「謎のUターン」を経験
したという連合艦隊最後の証人です。
 そんな深井さんとの対談の中で、驚愕の事実が判明したのです。
 これまでの通説では、比島沖海戦におけるあの「謎のUターン」は、栗田中
将が敵の航空攻撃による被害を恐れた結果であるといわれてきました。
事実、栗田中将は、戦後の米戦略爆撃調査団のインタヴューに応えて次の
ように語っています。
 「艦隊はレイテ湾に向針していました。その日に受けた攻撃状況や、われ
われの対空砲火がその空中攻撃に対抗できないという結論から、もしこの
ままレイテ湾に突入しても、さらにひどい空中攻撃の餌食になって、損害だ
けが大きくなり、せっかく進入した甲斐がちっともないことを私に信じこませ
たのです。
そんなことならむしろ、北上して米機動部隊に対して、小沢部隊と合同して
共同作戦をやろうというところに落ち着いてきました」(『丸』エキストラ「戦
史と旅4」/潮書房)

 ところがよく考えてみると、小沢艦隊はあくまでも囮艦隊であり、ハルゼー
艦隊を北方へ吊り上げることが目的であり、その小沢艦隊と「共同作戦」
という発想は合点がいかない。また小沢艦隊の囮作戦成功の電報が栗田
長官には届いていなかったというのも不可解です。
 いずれにせよこれまでこの栗田艦隊の「謎のUターン」は「謎」のままであ
り続けたのですが、今回の深井少佐の証言はその全てを白日の下に晒す
こととなったのです!

 栗田艦隊がレイテ湾に背を向け、北上するや戦艦「大和」の艦橋では、
深井少佐の目の前で宇垣中将が大声を張り上げた。
 「北じゃないだろう!南だ 南に行くんだろう!」
 しかし栗田中将は、ただ海原を見つめ沈黙を続けたのである。
 そこへ一人の士官が謎の電報を持って現れ、その電報を鉛筆で叩きな
がら叫んだ。
 「我々は北方90マイルの敵艦隊を討つことになった!」
 深井少佐は呆然とした。
 「そ、そんなばかな・・・あと1時間ほど南へ走れば46センチ砲が届くとこ
ろまでたどり着ける。そこでレイテ湾に揚陸中の敵に一斉射撃をかければ、
少なくとも敵を大混乱に落としいれられるではないか!」
 90マイル北方の敵を討つには数十時間は航行せねばらなない。しかし
レイテ湾ならあと1時間で敵艦隊を射程内に収めることができたのである。
 しかもその謎の電報には発信者がなく、また他の艦艇は受け取っていな
かったという。しかもこの電報はなぜか「大和」に移乗してきた司令部だけが
受け取っていたのだった・・・。
 
 62年前の戦艦「大和」艦橋での出来事を語ってくれた深井少佐は目に
涙を一杯ためながら「いまでも悔しいですよ・・・」と語ってくれたのでした。
 もう戦史に明るい向きはお分かりいただけるでしょう。これが「謎のUター
ン」の真実だったのです!私自身も深井少佐からこの話を聞かされるや、
頭が真っ白になり、鳥肌が立ったほどでした。
  さらに深井少佐は、この事実を予期していた小沢治三郎中将が「大和」
の士官全員に短刀を配って「レイテ湾への突入」を促していたという驚く
べき事実も語って下さいました。加えてその理由は、なんとミッドウェー海戦
の「ある出来事」に起因していたというのです。つまり・・・・いやこのあたり
で止めておきましょう・・・。すべてを読者の皆様にお伝えしたいのですが、
やはり皆様には深井少佐ご自身の言葉でこの封印されてきた史実を聞い
ていただきたいからです。
 この深井俊之助氏のインタヴューは、桜BBインターネット放送「人間の杜」
#59/60と「防人の道 今日の自衛隊」(平成18年11月13日および15日、
加えて12月にも後編をお届けする予定です)で観ることができます。
 このように「防人の道 今日の自衛隊」でも放送しているのは、いまや自衛
隊には実戦を経験された旧帝国陸海軍軍人はすべて退官され、もはや
このような貴重な実戦の話を聞くことができなくなったからです。そこで是非
とも番組を御覧いただき、先人達がいかに戦い、そしてそのときの心境は
どのようなものであったのか、同じ防人の戦訓を学び取っていただければ

幸いです。
 とにかく栄光ある連合艦隊の「最後の証人」ともいうべき深井俊之助氏の
話に耳を傾け、その生の声に心を震わせ、この国のために精魂込めて
戦い、そして散華された英霊に対する感謝の気持ちを持っていただければ
これに優る喜びはありません。

 どうぞ御覧ください!!      井上和彦



〓【 おすすめのイベントや講演会に関する情報 】〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

○【名古屋市】「日台関係の未来を語る」(11/19)
 日時 平成18年11月19日(日)13時30分~16時(13時:受付)
 場所 名古屋クラウンホテル 6F 木曽の間
   名古屋市中区栄一丁目8番33号 TEL.052-211-6633
   http://www.nagoyacrown.co.jp/
 講演 林建良氏(台湾団結聯盟日本代表、日本李登輝友の会常務理事)
「日台関係の未来を語る」

○【さいたま市】「全面解決に向けて、さらなる経済制裁を!」(11/19)
日時 平成18年11月19日(日)午後2時~4時半 開場1時半
場所 埼玉会館小ホール(500名収容)

登壇予定者
 横田 滋さん(家族会代表 横田めぐみさんの父)
飯塚繁雄さん(家族会副代表 田口八重子さんの兄)
佐藤勝巳さん(救う会会長)
埼玉県内の拉致被害者及び特定失踪者の家族他

○【千代田区】「立ち上がれ!日本」ネットワーク第4回公開講座 (11/21)
 日時 11月21日(火)18時30分~20時30分
 場所 ベルサール九段
   千代田区九段北1-8-10
   住友不動産九段ビル4階第3会議室

○【千代田区】「東京裁判史観との訣別」(11/19)
日時 平成18年11月19日(日) 午後1時30分~4時30分 (受付12時30分)
 場所 靖國会館偕行の間
 講演 中村 粲「東京裁判史観との訣別」参加費 1,000円

○【杉並区】「美しい日本の心を育む教育」(11/23)
日時 平成18年11月23日(木)13時30分 開場14時 開会~16時
 場所 荻窪タウンセブン8階
 講演 高橋史朗「美しい日本の心を育む教育」

○【大阪市】「大和心つどい(総会)」(11/23)
 日時 平成18年11月23日(木)15時~
 場所 ホテルセイリュウ(近鉄石切)

 講演  濱野晃吉(つくる会大阪代表;百人会)
「亡国教科書から愛国教科書」

○【新宿区】「三島由紀夫・森田必勝両烈士追悼三十六年祭」(11/24)
日時 平成18年11月24日(金)18時30分開場、19時開会
場所 ホテルサンルート高田馬場 会議場

○【豊島区】 三島由紀夫氏没後三十六年 第三十六回 『憂国忌』
日時 平成18年11月25日(土)18時30分(18時開場)

○【大阪市】 沖縄集団自決冤罪訴訟を支援するつどい ( 11/25 )
日時 平成18年11月25日(土) 午後2時~4時  (1時半開場)
会場 大阪生涯学習センター第1研修室
  
○【千代田区】 桜林美佐<ひとり語りの会>
晩秋の巨雷が墜ちたこの日に ( 11/25 )
日時 平成18年11月25日(土) 午後1時開演(12時30分開場)
会場 九段会館 2階「孔雀」 東京都千代田区九段南1-6-5
(地下鉄九段下駅下車徒歩1分)電話:03-3261-5521

○【大阪市】「わが国の国防と北朝鮮」(11/25)
日時 平成18年11月25日 12時~
 場所 大阪府神社庁4階(地下鉄本町徒歩3分)
 講演 石破茂(元防衛庁長官)「わが国の国防と北朝鮮」

○【新宿区】 東京モラロジー・ビジネス・クラブ 
11月期 定例講演会 ( 11/25 )
日時 平成18年11月25日(土) 15:35 ~ 17:30
 会場 麗澤大学東京研究センター 会議室
  新宿区西新宿6-5-1 アイランドタワービル4F
 講演 講師:水島 総(日本文化チャンネル桜 代表)
演題:「今、日本国民に求められる真のナショナリズムとは」

○【京都市】「国家と情報」(11/25)
日時 11月25日(土)13:00~15:00
 場所 京都大学キャンパス内(京都市左京区)法経第1教室
 講演 三者会談形式 コーディネイター 小谷賢
          中西輝政、北岡元

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チャンネル桜ウェブサイトではさらに多くのイベントを紹介しています。
個々の情報もその他も詳しくはこちらから
http://www.ch-sakura.jp/events.html

さらに今回から國民新聞社さんからもイベント情報をいただき紹介いたします。
ご興味のある会を是非お見逃しなく。


◆石井昌浩「国旗・国歌問題を考える」講演 
十一月十九日(日)午後二時、世田谷区上馬地区会館。会費五百円。
電話三四七六―五六五二日本会議。

◆高橋正二「昭和天皇を偲び奉りて」講演 
十一月十九日(日)午後一時、渋谷・鳩森八幡神社。
会費千五百円。電話三三六二―五六一四清水馨八郎。

◆福岡憂国忌 
慰霊祭、菊地勝夫「三島由紀夫と自衛隊」講演、直会。
十一月二十三日(祝)午後一時、筥崎宮。会費二千円(学生千円)。

◆荒木和博「戦争としての拉致」講演 
十一月二十四日(金)午後六時半、大手町・サンケイプラザ。
会費千五百円(学生千円)。電話三五〇五―六五八五正論の会。

◆三島由紀夫大人命、森田必勝大人命三十六年祭 
十一月二十五日(土)正午、多磨霊園十区一種十三側平岡家墓前。
会費五千円(学生二千円)。
十一月二十二日迄に申込み・電話三三七五―八四四六 三島森田事務所。

◆三島由紀夫・森田必勝両烈士三十六年祭 
十一月二十五日(土)午後二時、靖国会館。
会費二千円。電話三四七六―五七一一。尚、
二十五―二十六日、大阪、兵庫、香川、愛媛でも実施。
詳細は電話三四七六―五七一一日青協へ。

◆靖国神社「秋のめぐみ おやこのつどい」 
十一月二十五日(土)午後十二時半、靖国神社参集殿。
小学生以下の親子先着二百名、会費・条件有り。
申込み・電話三二六一―八一四三崇敬奉賀会。

◆靖国神社清掃奉仕 
十一月二十六日(日)午前八時四十五分、靖国神社参集所。
玉串料千五百円(家族同伴者千円、大学生千円、高校生以下無料)。
電話三六七二―八九〇〇有志の会(鈴木信行)。

◆英霊慰霊顕彰勉強会「靖国問題の最前線」 
遠藤浩一、富岡幸一郎、高森明勅。
十一月二十六日(日)午後一時、靖国神社。
先着三百名、十一月二十日迄に往復葉書で申込み・
〒一〇二―八二四六千代田区九段北三―一―一靖国神社崇敬奉賛会。

◆彭明敏「台湾の国連加盟と日本―隣国のことは他人事でない」講演 
十一月二十六日(日)午後三時半、堺商工会議所。
会費千円、懇親会費六千円。
電話〇七二―三六二―一一七七大阪日台交流協会。

◆張継昭「ラファイエット事件」講演 
十一月二十六日(日)午後十二時五十分、靖国会館。
会費千円、懇親会費二千円。電話五三六八―〇一四五福村良治。

◆満州引揚げ六十周年記念の集い 
十一月二十七日(月)午後一時半、九段会館。
電話三五七三―三〇五一国際善隣協会。

◆ペマ・ギャルポ「日印関係の地政学的重要性とアジアの平和」講演 
十一月二十七日(月)午後一時半、中野区社会福祉会館。
会費千円。電話〇四二―六七六―六五五八月曜會。

◆小川力「国体と教育勅語」講演 
十一月二十九日(水)午後六時半、大手町サンケイプラザ。
電話〇四二二―五一―四四〇三日本国体学会。

◆生誕百二十年記念「八田與一展」 
来年二月二十五日迄(但し十二月二十九日―一月三日休館)、
金沢市立ふるさと偉人館。十一月二十五日、十二月九日、
同十七日いずれも午後一時半から記念講演あり。
電話〇七六―二二〇―二四七四。

(情報提供:國民新聞より)


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